
猫の名前の由来は「寝る子」といわれるほど、一日の大半を寝てすごす猫。
だからといって寝ては食べ、寝ては食べといった生活では、猫の体調を崩す可能性があります。
また運動をすることによってストレス解消の効果もあるので、猫にとって運動は心身両面で必要なものなのです。
しかし最近では室内飼いのため運動不足になりやすく、肥満気味の猫も増えてきています。
そこで今回は猫にとっての運動の必要性と、運動不足のサイン、猫を楽しく運動させる方法について考えていきましょう。
猫にとっての運動の必要性とは?
本来猫は、狩りによって食料を得る動物。
そのため狩り以外の時間はあまり動かないですごし、体力を温存しています。
しかし室内で飼われることが多い現代では、狩りに行かなくても食料が得られる上、移動距離も少ないので運動量が減少します。
この状況では肥満になりやすいのは当たり前ですよね。
人間と同様に肥満は猫の体にとってもよくはありません。
また体重が増えて動きづらくなると、運動をしたがらない傾向が強くなり、悪循環につながってしまうことも。
身体面だけでなく運動不足は精神面にも影響を及ぼします。
室内飼いの場合でも周囲の騒音や環境の変化などによってストレスを受けてしまう猫。
ストレスの解消法にはいくつかの方法がありますが、運動もその1つです。
そのため運動不足の状況では、うまくストレスを解消することができなくて、過食につながるということもあります。
この場合には運動不足と過食が重なることで肥満がさらにひどくなってしまうことも。
他にも脱毛や問題行動にもつながることもあるのです。
ここまでの内容でわかるとおり、飼い主にとっても猫にとっても幸せで楽しく暮らすためには、適度な運動が必要となります。
運動不足のサインを見逃さないで!
運動の必要性がよくわかると、うちの猫は運動不足になっていないかが気になりますね。
次に運動不足のときに猫が出すサインをご紹介します。
もしこれからあげることに心当たりがある場合には、猫の運動を増やしてあげることが必要です。
肥満
運動不足のサイン1つ目は、上でもお話した肥満です。
もちろん運動をしていても食べすぎで体重が増えてしまうこともあるので、一概に運動不足が原因とは言えません。
しかし運動をしないでいる暇な時間が増えると、その時間を埋めるためにあまりおなかがすいていないのに食事をとるという行動につながることも。
問題行動
2つ目は問題行動です。
とくに一緒に暮らす猫や飼い主に攻撃的な態度をとる場合や、家具などを壊してしまうような場合には、運動不足によるストレスの影響が考えられます。
グルーミング(毛づくろい)の変化
3つ目はグルーミングの変化です。
猫にとってグルーミングはとても大切なもの。そのため一日に何回も毛づくろいを行います。
しかしこれが極端に多くなったり少なくなったり、またひとつの場所を過度になめるなどというときにはストレスを疑いましょう。
他にも急におとなしくなったり動きが少なくなったりしたときにも注意が必要です。
猫を上手に楽しく運動させる方法とは?
運動不足のサインがわかったところで、いかに猫を楽しく運動させるかということを考えてみましょう。
はじめにもお話したとおり、猫は狩猟をして暮らしてきた動物です。
この本能をいかした遊びを行うことが、楽しく長く運動させられるコツです。
このときに使うのは猫を遊ばせるときに使う猫じゃらしやおもちゃ。
猫によっては好きなタイプの猫じゃらしやおもちゃが違うので、ねずみの形をしたものや鳥の羽がついているものなど、いろいろなタイプを試してみましょう。
また猫は高いところが大好きなので、キャットタワーやキャットウォークなどを設置して自然に上下運動をできる環境を作っておくと、運動量が自然と多くなりますよ。
最近では賃貸住宅などでも設置できる仕組みで、天井まで届くキャットタワーも販売されているので、チェックしてみてくださいね。