
最近、皮膚トラブルを抱えている犬が増えています。中でも一番目立つには乾燥肌です。乾燥肌になる原因はエアコン、暖房機器、ホットカーペットなど日常生活を快適にするための機器や過度なシャンプー、栄養バランスの乱れなど様々ですが放置してしまうと様々な不調を引き起す事になります。
犬も乾燥肌に悩んでいます
犬の皮膚の構造は、実は人間よりも数段薄い膜で出来ています。皮膚を保護する為に表面には適度な皮脂があり、さらに被毛で覆われています。
しかし、日々の生活の中で、エアコンや暖房機器、ホットカーペットや床暖房と快適な環境が整う中で、犬自身の免疫力の低下、皮脂の分泌バランスの乱れ、過度な空気の乾燥が起き、薄い皮膚の膜が機能を失ってしまうケースが増えています。
乾燥肌の症状は、
- フケ
- かゆみ
- 脱毛
と様々ですが、被毛の色が白や淡い色の場合、フケの症状を家族は見落としてしまうこともありがちです。定期的に愛犬の全身をチェックし、フケの有無や皮膚がウロコ状になっていないか確認をしてあげましょう。
犬の乾燥肌のケア方法
犬の乾燥肌のケアには、体の内面からケアする方法と応急処置として体の表面からケアする方法の2つが必要です。体の内面からケアする方法は、食事の栄養バランスを整えてあげる方法です。犬は肉から接取する脂肪酸と魚や植物油から接取する脂肪酸の両方をバランスよく接取する事で皮膚、被毛の状態を整える事が出来ます。
でも市販のドッグフードの中には肉の脂肪酸しか配合されていない製品が多々あります。その為、脂肪酸の接取不足が起き、皮膚被毛の状態が悪化します。この状態を改善する為には、日々の食事に良質な植物油(オリーブオイルやナタネ油など)を少量添加してあげる方法がお勧めです。
ただし、皮膚被毛の状態を完全に食事だけで維持するには、体質改善までに相当な時間がかかる上に、維持する事も困難です。その為、速効性を求めペット化粧水やマッサージ用製品を使用し皮膚の表面からのケアも併用してあげるとより効果的にケアが出来ます。
シャンプー後のドライヤーも要注意
自宅でペットのシャンプーをしている場合、ドライヤーを長時間使用してしまい、ペットの皮膚を過剰に乾燥させてしまう事があります。ペットの皮膚はとても薄いので、ドライヤーは出来る限り短時間で済ませてあげる事が大切です。
ドライヤーの使用時間を極力短くするためには、シャンプー後のタオルドライをしっかりと行い、水気を十分に取り除いておきましょう。ドライヤーは一か所に長時間当てないように注意しながら使用しましょう。