
犬にアレルギーがある、添加物の多い市販製品は不安、食が細くてドッグフード選びが難しいという時は、身近なスーパーに並ぶ食材の中からおすすめの食材をご紹介させていただきます。
手作り食に活用できる食材
「犬に人間の食べ物を与えてはいけない」というフレーズは今や社会常識とまえ言えるほどに普及し、犬を飼っていない方でもこの言葉を知っているほどです。
でも中には誤った解釈でこの言葉を理解してしまっている方もいます。
実はこの言葉は「人間用に調味料で味付けされた」という部分が抜け落ちてしまっているからです。
人間が美味しいと感じるように調味料で味付けがされた食材は、確かに犬が摂取すると塩分過多や刺激が強すぎるなどの問題があります。
でも調理前の食材の状態のままであれば、安全面、衛生面でとても優れていますから決して敬遠する必要はありません。
犬に食材をお裾分けする時、つい思い浮かべるのは
- 野菜
- ささみ
- 魚
とヘルシーな食材ばかりではありませんか?
もちろん主食となるドッグフードのトッピングという意味ではこれらの食材でも十分な役割を果たしてくれますが、もう少しアレンジを増やしたい、犬に喜んで欲しいという時は身近なスーパーに並ぶ食材を積極的に活用してみましょう。
若く、健康な犬におすすめの食材
若く健康で、食欲旺盛な犬には
- 歯ごたえ
- ボリューム感
- 適度な脂肪分
のある食材がおすすめです。
例えば
- 牛肉、豚肉
- 砂肝
- ハツ
- 手羽(生食)
などです。日ごろ、砂肝を購入する機会が少ないという方も多いものですが、砂肝には
- ビタミンK
- ビタミン12
- 鉄分
- コレステロール
が豊富に含まれていて、とても栄養価の高い食材です。
犬にとっては適度な歯ごたえがあり、食べることでの満足感を得られる優れた食材です。
また砂肝は非常に脂肪分が少なくヘルシーな食材なので、ダイエットが必要な場合や脂漏症を患っていて余計な脂肪分の摂取を控えたいという場合にも重宝する食材です。
市販の砂肝を天日干しにし、乾燥させるとより歯ごたえが増して、犬のガムやおやつ替わりに活用できます。
市販の手羽を犬に与える場合は、あえて加熱せずに細かく刻み与えましょう。
鶏の骨は加熱することで細くさけやすくなる特徴があります。
誤って喉に刺さることのない様に調理方法には注意が必要です。
高齢、少食気味な犬におすすめの食材
高齢犬、小型犬、妊娠授乳中の犬にはしっかりと栄養を摂取して欲しい、好き嫌いを改善して欲しいと日々願うものです。
実は犬の食欲不振の原因は市販のドッグフードに含まれる特有の添加物や香料が関係していることもあります。
苦手だと思っていた食材も、スーパーで市販されている加工前の食材の状態であれば愛犬が進んで食べてくれることもあります。
おすすめの食材は
- レバー
- ひき肉
- ヨーグルト(無糖)
- ラム肉
- モツ
- 魚
などです。中でもレバーは人間の健康食材としても定番です。
レバーは加熱すると簡単に身をほぐすことが出来、ペースト状にすることでドッグフードを混ぜ合わせやすくなります。
子犬の離乳食として、病中病後の特別食としてスープ上にして与えてもよいでしょう。
またひき肉は風味が強く、柔らかい食感から高齢犬、小型犬、離乳期の子犬の大好物です。
少量の無糖ヨーグルトを混ぜあわせると、より一層食欲増進効果が期待できます。
日本で店頭販売されている肉類は人間が摂取する場合は加熱調理をすることを前提に衛生管理がされています。
もちろん安全面への信頼のおける食材ですが、犬の体調、食べ慣れ具合によっては生食、加熱の見極めをしてあげましょう。
購入した食材は小分けにしに冷凍保存しておくと、日々違った食材を利用することが出来、犬の食べ飽き対策にも効果があります。
少食気味な犬の場合は、一度に大量に与えるのではなく、少量ずつ、複数回に分けて与える方法が効果的です。
少量ずつ与えることで、胃腸が常に稼働状態になり、自然と食欲が盛りかえすからです。
胃腸が休眠状態の時間が長くなればなるほど、食欲減退は進むので、おやつ感覚で小分け食から取り組んでみましょう。
複数の食材を組み合わせたり、刻み方、サイズを変えるだけで食事の風味は大きく変わります。
楽しみながらアレンジレシピを考えてみましょう。
ドッグフードに含まれる脂肪分、添加物の摂取量を減らすだけで、犬の皮膚、被毛の状態が大きく改善されたというケースも多々あります。
まずは身近な食材を取り入れることで犬の体質改善に取り組んでみましょう。