
車の後部に愛犬のシルエットをかたどったステッカーやかわいいイラストの描かれたステッカーを張っている方を見かけます。
実はこのステッカーは単なるお洒落や遊び心だけでなく、愛犬と安全にドライブを楽しむ上で重要な意味合いがあります。
意味を知ると万が一の時の事、愛犬の安全の事を考えなおすきっかけになるでしょう。
犬がいることを周知するための最良の方法
車に張られた犬のステッカーには実は、
- 犬が同乗していること
- どのようなサイズ、犬種の犬が同乗しているのか
を周囲に知らせる意味合いがあります。
実はこのステッカーはもともとは人間の赤ちゃんの存在を周囲に知らせるために海外で誕生したことがきっかけで犬にも波及しています。
赤ちゃんの存在を周囲に知らせる必要があるのは、何より交通事故の場面です。
交通事故の時、衝突の衝撃で体の小さな赤ちゃんは車の座席や隙間に入り込んでしまう事があり、その存在に気が付かれずに救助が遅れてしまう事があります。
そのような事態を回避するために明確に存在を伝え、救助をしてもらうという意味があります。
犬も同様で交通事故や災害の時に、知らずにドアを開けてしまい犬が逃げてしまった、救助に来てくれた方を噛んでしまったというトラブルが起こらないように存在を外部にアピールする必要があります。
ただ最近は赤ちゃんのものも犬のものもデザイン性やユーモアが重視され、本来の目的からそれつつあります。
特に犬の場合、自身の愛犬の種類や名前をアピールすることで、愛好家同士のつながりを作る意味が強まる傾向にあります。
犬を車に同乗させる機会が多い場合は、デザイン性を重視するよりも、より明確に犬の種類や同乗していることが伝わるデザインを選択し貼り付けておくと安心です。
狂犬病摂取済ステッカーにも同様の意味がある
同様のステッカーは自治体が行う狂犬病予防注射と合わせて配布されています。
一昔前には玄関先に「犬」と書かれたステッカーを張っているご家庭をよく見かけたものです。
最近では自治体が配布を終了してしまったり、個人情報や防犯の観点から張り出しをしないご家庭が大半になっています。
実はこのステッカーにも車のステッカーと同じ意味があります。
家屋内に犬がいること、敷地内で犬を飼っていることを周囲に知らせる意味です。
もちろんこのステッカーがあるという事は狂犬病の予防注射を完了しているという証でもあります。
災害や火災、家族が帰宅できない事態が起きた時に周囲に犬の存在を知ってもらうことで、保護や協力を仰ぐことが出来ます。
訪問者側も家屋内に犬がいるとあらかじめ知ることが出来れば、ドアの開閉に注意し、犬がいることを意識した行動をとることが出来ます。
家族にとって犬がいることは当たり前であっても、万が一の時にはその情報を不特定多数の方に知ってもらう必要があります。
犬というステッカーはもちろんですが同じ意味合いのステッカーも活用し、防災対策を講じておきましょう。
ステッカーや掲示物ではお洒落さよりも明確さが重要
ステッカーや掲示物を車や玄関先に張り出そうと考えた時、ついデザインや英語表記に惹かれてしまうものです。
例えば
- DOG IN CAR
- DOG LOVE
- DOG XING
中にはお洒落なデザインではあるものの、犬が同乗していることが伝わらない言葉で書かれているステッカーもあります。
しかし、張り出し箇所、用途によっては必ずしもデザイン性を重視すべきではありません。
特に英語表記で書かれたものは、場合によっては相手が読めない、意図がわからないという事があるためです。
交通事故や災害の場面では誰もが一見しただけで犬の存在を把握でき、適切な対応が出来ることが大切です。
もちろん安全対策として車内ではリードを着用したり、キャリーに入れたりという場合でも周囲に存在を伝えることは必要です。
キャリーに入れている場合、キャリーにも同様にステッカーを張っておくとよりスムーズに救助することが出来ます。
家族のためのインテリアと周囲に向けた情報発信とでそれぞれの選択方法を変え、よりベストなアイテムを取り入れましょう。
また、
- 多頭飼いの場合
- 噛みつき癖がある場合
- 外見に威圧感があり、他人が恐怖を感じてしまう場合
はその旨を合わせてアピールすることも必要です。
誤解や先入観で判断されることで犬が危険にさらされることもあります。
周囲に伝える情報はより明確にし、飼い主が万が一手が行き届かない場面では協力を仰げるよう体制を整えておきましょう。
これからはステッカーをぜひ活用
犬同伴OKな施設が増える中で、犬連れのドライブをされる方も増えています。
ただ通事故はいつどこで起こるのか予測も出来ず、運転が得意という方でも回避できないものです。
万が一犬を同乗させているときに事故に遭遇してしまう事も考え、あらかじめステッカーなどで周囲への情報発信を心がけておきましょう。