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アレルギーや皮膚病、乾燥肌と様々な理由で強いかゆみを感じている犬はとても多いものです。
中には夜眠る事が出来ないほどに体を掻き続けてしまうことや、自身の爪で体を傷つけてしまう犬もいます。
このようなかゆみは、目にしている家族にとってもとてもつらいものです。
かゆみの完治にはある程度の期間を要しますが、家族が出来るホームケアの方法を知っておくと、少しでも負担を軽減出来るでしょう。
内服薬を長く飲んでいるとかゆみへの耐性が、、
犬のかゆみには様々な原因がありますが、どのような原因であっても不快な思いを愛犬が感じている事には変わりがありません。
強いかゆみを服薬で抑える事も出来ますが、次第に薬への耐性が出来てしまい、同量では効き目がないという新たな課題も生じます。
薬には作用と副作用が必ずありますので、獣医さんにリスクを相談しながら、飲ませてあげるようにしましょう。
強くかゆみを感じる原因や理由
かゆみというとアレルギーを思い浮かべますが、他にも理由は様々で、皮膚の乾燥や皮膚病などが原因のこともあります。
特にシャンプー後、ドライヤー後、運動の後など血流が盛んになった時は、より強くかゆみを感じるものです。
掻いた後の皮膚ダメージ
愛犬が皮膚を掻いてしまうことで皮膚表面には細かな傷が出来ています。
この傷も完治するまでにさらにかゆみを生じさせる原因になります。
かゆみを生じている時の皮膚はとてもデリケートで、食糧法による体質改善や服薬だけではなかなか思うように効果が得られないものです。
かゆがる犬のシャンプーについて
シャンプーを自宅で済ませるという方が増える中で、皮膚、被毛のトラブルを抱える犬が増えています。
皮膚や被毛のトラブルはアレルギーが原因と考えられがちですが、実は誤って家庭でのお手入れが原因のこともあります。
かゆがる犬にとって自然乾燥は過酷
自宅での犬シャンプーは手軽に済ませる事が出来るものの、ドライヤーは抜け毛が飛び散る、愛犬が逃げ回る、なかなか乾かずに時間がかかると敬遠されがちです。
天気がいいので、暖房が稼働しているのでと「タオルドライ」だけで済ませてしまい、ドライヤーを使用しないという方も少なくありません。
実はこの自然乾燥が犬の皮膚、被毛のトラブルを引き起している可能性があります。
犬の被毛には体温を守る保温効果があり、根元付近は非常に密集して生えている上に、犬種によっては2層構造で綿毛状の被毛が生えている事もあります。
このような被毛は吸収した水分を被毛内に残してしまい、時間が経つとともに被毛、皮膚が蒸れた状態になります。
その為、表面上は乾いたように見えても、後肢や尾、足先、耳の裏側などの通気性の悪い部位は水分がいつまでも残ってしまい、皮膚が蒸れ炎症やかゆみを引き起します。
散歩帰りの足洗いも要注意
帰宅後に足を洗い自然乾燥のまま終えてしまったり、湿ったタオルで拭きあげ被毛を湿らせてしまう場合も同じことが言えます。
頻繁に足を舐めている場合は、蒸れによって足指の間をかゆがったり、湿疹ができている可能性があります。
水を使用したお手入れを行う際は、必ず全身をしっかりと乾燥させましょう。
高齢の犬(老犬)はかゆがりがち
高齢の犬は皮膚の乾燥が目立っているケースが多くあります。
ゴワゴワとした強い乾燥や、乾燥した皮膚が細かいフケのように落屑(らくせつ)してくるケースもあり、かゆみを伴うことが多いです。
かゆがって炎症が長引くと、脱毛を起こしたり、ニオイが出てきますので、頻繁にかゆがるようなら早めに動物病院へ行って診てもらいましょう。
過度な乾燥状態のホームケアには、ペット専用のケア用品を使って「保湿」をしてあげるのが理想的です。
その場合は、薄い皮膚にダメージを与えないよう、パラベンやアルコール類、香料等が入っていないケア用品を選ぶと安心です。
正しいケアで愛犬の皮膚、被毛を良好な状態に保ってあげてくださいね。