
犬を飼っている人なら、犬の嘔吐はよく目にしているかもしれませんね。
犬はよく嘔吐する動物なので、それほど心配しないで犬を放っておく飼い主も多いのではないでしょうか?
ですが犬の嘔吐の原因には病気が潜んでいる場合があるので軽視できません。
犬が吐くのは、食べ過ぎや乗り物酔いなどによる一時的なもの、消化器の疾患やウィルス感染性などの病気であるもの、毒物や異物の摂取によるものの大きく3つに分けられます。
今回は犬の嘔吐について、犬の嘔吐の原因は何か、犬の嘔吐の原因の見分け方、犬の嘔吐のアフターケアについてお話していきます。
犬の嘔吐の原因は何か
犬の嘔吐について様々な原因がありますが、動物病院へ連れて行く必要がある場合と、それほど必要がない場合があります。
まず第1に犬の嘔吐の原因として、食べ過ぎ・早食い・乗り物酔いなどのケースが挙げられます。
これは一時的なものが多く問題が無い場合が殆どですが、吐いた後の犬の具合を見て、嘔吐が続いて犬に元気が無くぐったりしていれば、他の病気が潜んでいる場合もありますので、動物病院へ行って診てもらいましょう。
第2に胃捻転や胃拡張の消化器の病気、犬パルボウィルス感染症などのウィルス感染による病気、腎不全・肝不全などの臓器の病気が原因で嘔吐するケースが挙げられます。
これらの病気が原因の場合できるだけ早く動物病院で診てもらって下さい。
第3の原因としては、誤飲するなどして異物(タバコ・除草剤など)の摂取した場合に、中毒症状で犬の嘔吐が起こるケースが挙げられます。
中毒の場合はあまり症状が見られない事がよくあり、体内で中毒がどんどん進んでいきますので、症状が見られなくても早急に動物病院へ行って下さい。
犬の嘔吐の原因の見分け方
犬の嘔吐の原因として、どんな所に注意して見分けたらよいのでしょうか?
原因によって様々なケースが見られますので、症状として多くみられるケースをご説明いたします。
早朝に泡を含んだ液体を嘔吐する場合は、夜間の空腹が原因で起こる場合が多く、寝る前に食事を取らせる事で治るケースが多いですね。
また、犬は雑草を食べて吐くことによって胸焼けを抑えるという説があり、時々雑草を食べて嘔吐しますが、除草剤が撒かれている場合などがありますので、止めさせましょう。
それから、吐こうとしてもなかなか吐けない様子が見られるときは、胃捻転など胃に問題がある場合が多いです。
吐血した場合は胃潰瘍や腫瘍などの危険な病気の場合が考えられます。
そして、痙攣をしながら吐く場合は何か異物を摂取した理由での中毒の疑いがあります。
その他、排便の状態も確認して下さい。
血便や下痢などが見られませんか?
嘔吐に伴いそれらの症状が出ている場合は、犬パルボウィルス感染症や重度の胃腸炎などの病気である疑いがあります。
犬の嘔吐のアフターケア
まず犬の状態をよく見てみましょう。
嘔吐が止まり、他の症状などがなく元気であれば、とりあえず家で様子を見てみましょう。
ですが嘔吐や下痢が止まらず苦しそうであれば、すぐに動物病院へ連れて行ってあげて下さい。
その場合は病院で嘔吐物を検査した方が原因を判断しやすいので、嘔吐物をビニールなどに包んで持っていく事をお勧めします。
家でのアフターケアとしては、まず1日ほど水と食事は与えないで下さい。
ただし、下痢をしている場はしっかりと水をあげて下さいね。
その後、嘔吐が止まっていたら様子を見ながら少しずつ水をあげましょう。
食事は水を吐かずに落ち着いた様子であるのを確認してから、一日の量を小分けして少しずつ食べさせてあげましょう。
ただし大切なのは病気の早期発見・早期治療をする事ですので、犬の様子を日頃から注意し、飼い主が自己判断せず動物病院で検査するようにして下さいね。