
犬にも敏感肌体質があると聞いて驚かれる方もいるでしょう。敏感肌はアレルギーとは異なり、生まれ持っての体質の事が多いと言われています。犬種によっても特徴や症状は異なりますが、愛犬の負担を軽減してあげられるようそれぞれの体質にあったケアが必要です。
ペットに増えている敏感肌
ペットとして飼育される犬種が多用化する中で、日本の高温多湿な気候が合わない、犬種本来の特徴、食物成分に過剰に反応するなど様々な理由から皮膚トラブルを抱えている犬が増えています。
中でも比較的、敏感肌の傾向が目立つ犬種といえば、
- フレンチブルドッグ
- ボストンテリア
- ダルメシアン
などです。特にフレンチブルドッグは皮膚の弱さを覚悟したうえで、家族に迎える必要がある犬種です。
敏感肌、皮膚は弱いと言われる症状は、
- かゆみ
- 皮膚のただれ、赤み
- 脱毛
- 湿疹
などが頻繁に起きる上に、犬自身が患部を掻く、齧る行為を繰り返すので患部の管理も必要になります。以前は比較的体が丈夫とされていた柴犬や日本古来の犬種達も最近では、アレルギーや脱毛症、皮膚炎などを起こすケースが増えています。
肌が弱い犬種のケアの方法
犬の敏感肌、皮膚トラブルの原因は多々あります。思い当る点がある場合は早期に改善をしてあげましょう。
- 食事の栄養バランスの乱れ
- 添加物、保存料など犬の健康に好ましくない成分が含まれている食生活
- 不衛生な生活環境
- 散歩や外出不足で、皮膚が日光を受ける時間が少ない
- 運動不足により新陳代謝の低下
などが挙げられます。
また、夏の暑さ対策にとサマーカットをし、突然被毛を短くしてしまうと、それまで被毛によって保護されていた皮膚に直接紫外線や外部からの刺激が届く、一気に皮膚が敏感になりトラブルを起こす事もあります。
敏感肌の犬には、バリカンを使用してトリミングをする事も皮膚トラブルの原因になります。皮膚被毛は健康を守るうえでとても大きな役割を担っています。トリマーや動物病院にしっかりと相談をしたうえで、ケアをしてあげましょう。
耳や内股の異変にも注意が必要
一見、フケやかゆみもなく健康そうに見える皮膚の状態も実は体の一部ではトラブルが起きている事があります。犬の体の中で被毛によって保護されていない部分の皮膚は特にデリケートで丁寧なケアが必要です。
具体的には耳、内股、目の周りなどです。特に耳は、耳が垂れている形状の犬の場合、内部の汚れ、蒸れ、悪臭、雑菌の繁殖と非常にトラブルが多い部位です。定期的に動物病院を受診し、適切なケアをしてあげましょう。