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ふわふわとした手触りと、つぶらな瞳がかわいいうさぎ。
そんなうさぎとの生活は、身も心も癒されることが多いのですが、そんな幸せな生活を長く続けるためには、気をつけたいポイントがたくさんあります。
中でもえさ以外のものを食べてしまう誤食は、うさぎを飼ったことがある人なら1度は経験があるといわれるほど多いもの。
今回はそんな誤食の例と、危険な中毒を起こしてしまう物質、そして誤食を予防するためのポイントについてお話します。
うさぎによくある誤食の例とは
うさぎを飼育している人の話を聞くと家にあるものをかじったり、食べたりしてしまうという誤食の悩みをよく聞きます。
特に多い紙の誤食
中でも多いのが、新聞紙や本などの紙を食べてしまう例。
飼い主さんの中には植物からできている紙なら、うさぎに悪影響は無いだろうと考える人もいるようですが、現在流通している紙にはプラスチックでコーディングされているものもあります。
そのためうさぎの体にとってよくない物質や、消化できない物質が含まれている場合も多いので、気をつけたいものです。
消化できないビニール
またうさぎのトイレやケージの掃除に使うビニール袋を食べてしまうという話もよく聞きます。
ビニールはうさぎのおなかでは消化できないため、フンと一緒に排泄されればいいのですが、そうでない場合には胃や腸にとどまってしまい閉塞を起こしたり、胃や腸の内壁に傷をつけてしまったりという場合もあります。
中でもひも状のものは、腸の広い面積に影響を与えるといわれています。
電気コードは感電のリスク
電化製品のコードをかじってしまうという誤食の話もよくあります。
これは感電のリスクもあるので、十分に気をつけてあげたいものです。
どのようなものであっても誤食はうさぎにとって危険です。
誤食に気がついたときには、何をどの程度飲み込んだのかを確認して、なるべく早く動物病院での受診を行うようにしましょう。
中毒を引き起こしてしまう誤食とは
家の中にあるものの中には、うさぎが誤食することによって中毒を引き起こす物質もあります。
タバコや殺虫剤などの有害なもの
タバコや殺虫剤、乾燥剤などは人間の子どもの誤食でも問題になるため、置き場所や使用に気をつけている方も多いと思います。
しかし、もしこれらの物質を飲み込んでしまった場合にはできるだけ早く動物病院に連れて行くようにしましょう。
観葉植物や野菜も危ない?
ほかには観葉植物や野菜などの中でもうさぎにとって危険なものがあります。
このようなものは草食性のうさぎだから大丈夫だろうと油断してしまいがちなので、うさぎを飼うときには早めに確認しておく必要があります。
ベランダや庭で育てることが多いアサガオやアジサイ、観葉植物として人気のアイビーやカポックなど、馴染み深い植物でもうさぎが誤食すると中毒を起こすものがあります。
また野菜の中ではねぎ類が中毒を引き起こす原因となりますので、注意が必要です。
床に近い場所に置いたり、料理中に落としてしまった食材を放置したりしないようにしましょう。
誤食を防ぐためのポイントとは
ここまではうさぎの誤食に多い例と、うさぎが中毒を起こしてしまう物質についてお話してきましたが、ここからはそんな誤食の危険からかわいいうさぎを守るための方法を考えてみましょう。
一番肝心なのは、うさぎの口が届く場所にえさやかじり棒など、うさぎがかじったり食べたりしても害のないもの以外は置かないということです。
とくに気をつけたいのが、ケージの周辺。
ビニール袋などは近くに置いた意識がなくても、風などによってケージの近くに移動してしまうこともあります。
ケージの周囲にはものを置かないスペースを作るようにしましょう。
またうさぎをケージから出すときには、床の上や低い位置にものが置かれていないかを確認し、うさぎがケージの外にいる間は目を離さないようにするというのも重要。
長時間、部屋の中を歩かせる場合には、サークルなどで囲った安全なスペースだけで行動させるような工夫も大切です。