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もうすぐ子犬が産まれる!わくわくする気持ちの反面で出産への不安も募ることでしょう。
愛犬が出産を控えているときは家族として万全の態勢を整えたいものです。
犬は基本的に安産になる場合が多く、飼い主の手助けを必要としません。
飼い主がすべきこと、心がけることを把握し出産に控えてあげましょう。
犬の妊娠初期の過ごし方と注意点
妊娠をすると、次第に生活に変化が現れます。
- 神経質になる
- 室内をうろうろと歩きまわる(出産場所を探す)
- 食欲が減退する
- 嘔吐する
- 運動量が減る、散歩を嫌がる
妊娠初期の時点ではまだ明確な体形の変化はみられません。
外見からだけでは妊娠の有無を見極めることができません。
念のため過度な運動やレジャーへの同行は避け自宅で安静に過ごさせてあげましょう。
愛犬が神経質になり過剰に吠える、飼い主に噛みつくという場合もあえて刺激をせずにそっとしておくこともこの時期には大切です。
この期間はシャンプーも控えてあげましょう。シャンプーやトリミングは交配前に済ませ短くカットしておくと衛生的です。
交配日から21日を過ぎると、動物病院で妊娠の有無を確認することが出来ます。
中には妊娠に至らなかった場合でも上記同様の症状がみられることがあります。
この場合、妊娠をしていないからと言って、平常時の生活に無理に戻すのではなく、愛犬のペースに任せてあげましょう。
出産までの期間(食事やケアの方法)
犬の妊娠期間は60日前後です。
交配から20日をすぎ妊娠中期になると、
- 食欲の増加
- 腹部のふくらみ
- 運動量の減少
- 出産場所を探すような行動
- 警戒心が強くなる
などがみられるようになります。
この時期、食欲は増加するものの一度にたくさんの量の食事を与えると消化不良や嘔吐を起こし、体に負担がかかるので食事は3~5回に分けて与えましょう。
動物病院では妊娠中に効率的に栄養摂取が出来るよう工夫された特別食も取り扱っています。
妊娠が進み、出産予定日が近づいたら
- 被毛を短くカットしておく
- 爪を短く切っておく
と産前産後に向けお手入れを済ませます。
交配から42日目以降を目途に妊娠後期に差し掛かります。
この時期腹部のふくらみがだいぶ大きくなります。
食欲もこれまでに増して強くなりますが中には妊娠によるストレスや体の不調から食事か思うように進まないこともあります。
食に不安を感じる場合はすぐに動物病院を受診し、栄養補給のケアを受けましょう。
出産予定日が近づいた!準備すべきものリスト
自宅で出産をさせる場合は下記の用品を準備しておきましょう。
出産や夜間~朝方に始まることも多く、いつでも持ち出せる場所に常備しておくと安心です。
〇体温計
出産のタイミングが近づくと体温が低下します。
家族が待機をする時間を調整する、動物病院へ搬送する時間の目途をつける場合には体温の変動で予測することが出来ます。
ただ検温は犬の肛門で行いますが、出産が近い愛犬は大変ナーバスで検温を拒否することもあります。
無理強いをしない程度に活用しましょう。
〇タオル
清潔な柔らかいガーゼやタオルをたくさん用意しておきます。
使用用途は子犬の体を拭いたり、母犬を拭いたり、保温をしたりと様々です。大小様々なサイズを用意しておくと安心です。
子犬に用いるタオルは新品で雑菌などが付着していないものが安心です。
〇木綿糸と消毒したハサミ
へその緒は、本来は母犬が自らかみ切り処置します。
しかし、母犬がこの処置を出来ない場合は飼い主が代わりに切断してあげましょう。
初めての出産では母犬自身も戸惑いがありスムーズに処置が出来ないこともあります。
母犬の様子を見ながら飼い主の手助けが必要かどうかを見極めます。
ただし無理に分け入り、介入をするとその後の育児放棄につながる可能性があるのであくまでも控えめな立場でいることが重要です。
〇はかり
子犬の体重を計るのに使います。出産が一通り終わり、落ち着きを見せてからそっと子犬を取り上げ計量をします。
あくまでも記録用の計量なので母犬が警戒をする場合は敢えて行う事はありません。
〇仔犬用粉ミルク
初めての出産、産後の母犬の状態の悪化、多産など十分に母乳がいきわたらない場合に活用をします。
通常は誕生後すぐに母乳を飲みますからあらかじめ用意しておくと安心です。
ミルクの温度は人肌程度が目安です。与える量は無理に制限をすることなく、子犬が望むだけ与えて問題ありません。
〇子犬用哺乳瓶
子犬のサイズに合わせてスポイトや哺乳瓶を用意しておきます。
誕生後間もない子犬はまだ自力での吸引が出来ない場合もあり、スポイトで口内に流しこむとスムーズに飲むことが出来ます。
この製品は通常ペットショップで販売されていますが、春や秋の出産シーズン以外は店頭扱いが無い場合もあります。
妊娠が確認できた時点で用意をしておくと安心です。
また動物病院でも販売をしている場合もあるので急な入用の際は動物病院にも相談をしましょう。
もしもの時の動物病院の手配
犬の出産には必ず何等かのリスクが伴います。
妊娠初期から獣医師と連携をして万全な環境を整えてあげましょう。
産後の母体に不調が生じた場合は産後の体調不良にペット保険を活用できるプランもあるので、ペット保険加入者は事前に確認をしておくことも必要です。