
ふとした時に血液型占いの事を思い出したり、血液型と自分の性格や相手の性格を分析することがありませんか?
そんな時、我が家の愛犬の血液型は?きっと臆病で神経質だからA型かな?なんて思う事はありませんか?
実は犬の血液型は大変奥が深く、まだ全容が解明されていないのです。
犬も血液型で性格が変わる?など気になる血液型についてご説明させていただきます。
犬の血液型は10種?13種?まだまだ新種がある?
実は犬の血液型は全部で何種類存在するかというレベルで解明がされていません。
人間のように4種類という断定も出来ず、まだまだ新種が見つかり話題になるほどです。
ちなみに猫は「A型」、「B型」、「AB型」の3種類だけが確認されています。
日本で暮らす猫の大半はA型の血液を持っていることも解明されています。
ちなみにゴリラにはB型1種類しか存在しないので、犬の血液型が如何に特殊かがうかがえます。
犬の血液型は、
- DEA1.1
- DEA1.2
- DEA3
- DEA4
- DEA5
- DEA6
- DEA7
- DEA8
このように分類されます。この血液型がさらに抗体の有無によって+と-に細分化されます。
あまりに細かいので、犬の血液型に関する占いや話題が盛り上がらない事も納得できます。
ちなみに猫は親猫の遺伝子で子猫の血液型が決まりますが、犬の血液型の決定要因は、
- 生息地域
- 犬種
- 血統
など様々な説があります。
一時は生息地が有力とされていましたが、2007年にダルメシアンだけが持つ血液型が新たに発見され、さらに研究が進められています。
人間同様に犬も血液型で性格が変わる?
血液型の話題と言えばなんといっても占いや性格診断です。
人間の性格に血液型が影響するという説もあれば、まるで無関係とする説もあり人間でさえこの点はまだまだ未解明で気になるところです。
犬の場合、性格形成に血液型はまるで関係がないと現状ではいわれています。
犬の性格形成には妊娠授乳期間中の母犬の環境や精神状態、その後生後3カ月までの社会化期の過ごし方で決定されると言われています。
例えば母犬が大変神経質で、子犬の誕生直後から過剰に警戒心を剥き出しにしたり、無駄吠えをしたりという姿を目にしながら授乳期を過ごした子犬はその後まるで似た性格になるとも言われています。
一方で親の性格や環境は離乳し、親離れをした時点でリセットされてしまい、その後の社会化期で性格を変えることが出来るとも言われ、まだまだこの点は未解明なようです。
ただ血液型による影響がないという事も、今後研究が進む中で何等かの紐づけがされることもあるでしょう。
愛犬の血液型を知らない!!動物病院で調べるべき?
愛犬の血液型を知らない!といって焦る必要はありません。
多くの飼い主さんは愛犬の血液型を気にする事なく過ごしています。
犬の血液型は大変細分化されているので、人間のように明確に把握する必要はありません。
もしも愛犬が、
- 重度の貧血
- 特殊な手術を必要とする
- リスクの高い出産をさせる
という場面に直面しない限りは厳密に把握をする必要はないでしょう。
もちろんこのような場面ではあらかじめ血液検査を受け、血液型を検査し手術、治療へと進みます。
犬の血液型はあまりに数が多いので、輸血を行う際は全ての血液に適合するタイプの血液を用い、人間のように完全なマッチングをしなくても問題ないとされています。
ただし健康な状態でもあらかじめの検査をお勧めするケースは、
- 海外から輸入した犬種
- 国内に同犬種が少ない希少種
- 先天性疾患や持病があり輸血の必要性が高い場合
などです。
犬の血液型は生息地域に由来するという説もあります。
海外で犬と生活をしていて日本へ帰国する際に一緒に連れ帰った場合、念のため健康診断もかねて血液検査をお勧めされることもあります。
もちろん動物病院では海外出身である旨を伝え、病気の際の万全の備えを済ませておくと安心です。
また持病がある、特殊な血統をもっている、海外から連れ帰った犬である場合、事故や重篤な手術の際の対応は大規模な動物病院で行うと安心です。
犬の輸血は常にストックが不足しています。
特殊な事情がある場合はどのような場面にも対応できる病院を選んであげましょう。
動物病院で簡易検査も可能です
犬の血液型はほんのわずかな量を採血し、専用キットで検査をすればある程度の区分をすることが出来ます。
採血はさほど痛みもなく数秒で終えることが出来ます。
犬の血液検査や血液型の特定は日常生活に特段の必要性はありませんが、気になる、興味があるという方はぜひ動物病院に相談をしてみましょう。
費用は3000円ほどが相場ですが、中には健康診断の項目に血液検査が含まれていて結果を教えてもらえることもあります。
長年人間と共に暮らすパートナーである犬にはまだまだ未解明な点が多く、これからますます研究 が進むと言われています。
もう5年、10年と時間が経つと今の常識が常識でなくなることもあり、大変興味深いものです。