
家族に迎えた記念日に愛犬の誕生日、またハロウィンやクリスマスなど、特別な日には愛犬もケーキでお祝いをしてあげたいものです。
でも犬に与えることの出来る食材には限りがあり、なかなか思うような出来栄えにならないと諦めてしまってはいませんか?
愛犬が安心して食べ、飼い主も出来栄えに満足できるケーキ作りの食材、アレンジをご紹介させていただきます。
整形、型抜きアレンジには寒天が大活躍
ケーキ作りにはなんといっても土台となる部分が重要です。
人間用ケーキの場合、スポンジやシフォンがその役目を果たしてくれますが、愛犬用の場合砂糖や小麦粉の使用を控えたい場合もありなかなか難しいと考えるでしょう。
そのような場合は、市販の寒天が大活躍してくれます。
寒天とはテングサなどの紅藻類を煮溶かして固めたもの(ところてん)をいったん凍結したのち乾燥した製品です。
つまり天然素材そのものなのでアレルギーの心配や糖分の摂取の問題をクリアすることが出来ます。
寒天はちぎったものやフレーク状、棒状の製品が多数販売されています。
水や牛乳を混ぜ冷やせばゼリーの様に固めることが出来ます。
例えば、寒天の土台にフルーツをちりばめれば、ケーキの土台部分が完成します。
牛乳の代わりに犬用ミルクを混ぜれば白色に変えることが出来、2層、3層になったケーキをつくりたい時にもぴったりです。
寒天自体は透明なので、他にもいろいろなアレンジが出来ます。
犬用のケーキは生クリームでデコレーションをすることが出来ないので、寒天にカラフルなアレンジを加えることで華やかさアップがおすすめです。
固まった寒天はクッキー型を使い型抜きをすることもできるので、ますますアレンジの幅が広がります。
まるでチョコレートな仕上がりになるキャロブ
犬に与えてはいけない食べ物と聞き真っ先に浮かぶものはチョコレートです。
でもケーキ作りにチョコレート色のアクセントが加わると仕上がりもぐっと印象が変わります。
そのような時はチョコレートではなくキャロブという食材を活用しましょう。
キャロブとは、マメ科の植物であるイナゴマメの果肉を乾燥させ粉末状にした食品です。
カルシウムや鉄分、食物繊維等を豊富に含み、日本では主に健康食品の成分の一つとして用いられています。
日ごろキャロブを単体で摂取する機会が少ないのでなかなか馴染みのない製品ですが、ペット用食材や総菜を扱う店舗やメーカーでは犬にも安心して与えることの出来る製品として重宝されています。
キャロブは製菓用品コーナーなどでパウダー状に加工されたものが製品化されています。
見た目は粒子の細かいココア状ですが、風味はチョコレートに大変よく似ています。
ただ犬が不快に感じるほど強い風味ではないので安心して与えることが出来ます。
人間の製菓にも活用できますが、中にはアレルギーを起こす方やキャロブ特有の風味を苦手と感じてしまう方もいるので少量でまずは味見をしましょう。
カラフルケーキを作るならビート果汁でピンク色にアレンジ
クリスマスや桜などケーキと言えばピンクや赤の色合いをぜひ取り入れたいものです。
でも人間用食紅や着色料を使用するには抵抗がある場合もあります。
そのような時はビート果汁が大活躍をします。
ビートとはヒユ科の植物で「奇跡の野菜」と言われるほどに栄養素が豊富です。
最近日本でもスーパーの店頭に並ぶ機会が増え、見慣れない真っ赤な野菜に思わず目がとまります。
ビートはカブに似た野菜でサラダや料理のアクセントとして活用されています。
ペット用ケーキにアレンジをするときはジューサーやミキサーにかけ、汁を絞り出し少量を着色に使用します。
ビートは本来大変栄養素が高く、砂糖の原料になるほどに糖分が豊富なので、ケーキ作りに用いる分量はごくわずかで十分です。
小松菜を活用してグリーンを演出
カラフルなフルーツやピンク色のアクセントが揃ったら、やっぱりグリーンも添えたい気分になります。
そのような時は小松菜がおすすめです。
小松菜は栄養価が高い上に、ケーキ材料に混ぜた時の仕上がりの発色が大変鮮やかに現れます。
クッキーの生地に混ぜ込み、クッキー型で抜いたり、葉っぱの形に成型したり、プレート状にアレンジをしたりといろいろなアイデアが浮かびます。
小松菜は栄養価が大変高いので、愛犬の手作りご飯にも重宝する食材です。
ケーキ作りと食事作りの両方に活用できるので、食べ残しを気にすることなく活用できます。
このように手作りケーキを作る時は、野菜や果物を用いると着色料や食紅を一切使用せずにカラフルなケーキを作ることが出来ます。
ぜひいろいろな抜型や食材を活用しオリジナルで見栄えのいいケーキ作りに挑戦しましょう。