
一大決心で子犬を家族に迎えた時、まずはトイレのしつけと考えるものです。
でもいざ家族に迎ええてみるとあまりの夜泣きに困り果ててしまう事があります。
子犬が夜泣きをするなんて知らなかった・・・どうすればいいかわからない・・・あまりの寝不足に家族が困り果てているなど子犬特有の夜泣きについて対処法をご説明させていただきます。
子犬が夜泣きをしてビックリ!夜鳴きの原因
ペットショップやブリーダーから子犬を購入し、家族に迎えた初日は何かと慌ただしいものです。
用品をセッティングし、食事を与え、トイレを教え、気が付けばもう夜です。
やっと静かになるかと思いきや、消灯した瞬間に子犬が切ない声で鳴き始めることがあります。
実はこれは子犬特有の夜泣きです。
母犬から離れたことが最大の理由で、大声鳴き母犬を探す行動です。
大抵の場合、生後2,3カ月でおさまりますが、その後でも環境の変化や不安、ストレスを感じると成長が逆戻りしてしまい再発します。
夜鳴きは生後間もない時期から一年未満まで続くことがあります。
夜鳴きが起こる理由は
- 不安
- 甘え
- 寂しさ
- 寒さ
- 遊び足りない、遊んで欲しいという欲求
- 空腹
などです。
いずれも子犬からの欲求を伝えるものです。
欲求の中には寒さや暗闇での不安、空腹など見過ごせないものもあり、無下に無視することもできないものです。
この夜泣きは数十分で収まることもあれば、朝方まで鳴き続けることもあります。
中にはあまりに大声で鳴き、家族の寝不足はもちろんの事近隣への騒音トラブルにつながることもあります。
いつ治まる?しつけは必要?子犬の夜泣き問題
子犬の夜泣き解消法にはいくつかの手法がありますが、全ての子犬に効果がある万能な方法はありません。
これはそれぞれの生活環境、発育具合、飼い主との生活など様々な要因が関係するためです。
しつけの手法はあくまでも基礎知識程度にとらえ、自身の生活に合わせてアレンジを加え、ベストな方法を見つけること必要です。
あまりの鳴き声にまず考えることは「いつ治まる」のかという事でしょう。
中には新しい環境に慣れ数日で終わることもあれば、数か月続くこともあり、子犬自身の性格や飼い主の対処法からなかなか終わりの時期は断定できません。
ただ出来る限り早く治めるためには
- 夜間は完全な暗闇にせず常夜灯をつけておく
- 子犬の寝床が完全な静寂にならないようテレビやラジオを常につけておく
- ペットヒーターを与え、寒さからくる不安感を防ぐ
- 寝る前にしっかりと食事をさせ、空腹を防ぐ
- 飼い主の臭いが付いたタオルや洋服をベッドとして与える
などの方法を試してみましょう。
子犬の夜泣きはしつけや叱責では解消出来ません。
厳しく叱ることでかえって子犬を不安にさせ、夜泣きが悪化することもあります。
夜ぐっすりと眠るためには、暖かい寝床と満腹感が何よりです。
また子犬は一日の大半を眠って過ごしますが、数時間おきに目が覚めます。
この時、母犬や家族を探すものの見当たらない時に夜泣きをします。
目が覚めた時に不安を感じないよう家族の臭いを残してあげましょう。
また夜泣き対策に子犬と同等のサイズのぬいぐるみを与えるという方法も効果があると言われています。
これは寄り添い眠ることで兄弟の存在の様に感じることが出来、安心できるからです。
ぬいぐるみを与える時はペット用にしっかりと縫製されている安全な物を与えましょう。
人間用ぬいぐるみは子犬の力で簡単に縫製がほどけたり、装飾が外れ誤飲が起こる危険があるので与えてはいけません。
キャリーに入れ家族の傍で寝かせることも解決策の1つ
夜鳴き対策には子犬をキャリーケースやサークルに入れ家族の姿が見える場所で就寝させるという方法も効果的です。
家族と同じ寝具に入れることは抜け毛の問題やトイレのしつけの問題があり、なかなかおすすめできる方法ではありませんがキャリーケースやサークルの活用であれば問題ありません。
ただこの方法は姿が見えることで安心し夜泣きがおさまることもあれば、姿が見えることでさらに欲求が強くなりいつまでも鳴き続けることもあります。
リビングなど寝室とは別部屋で寝かせることがよいのか、家族の寝室に同室させることがよいのかは子犬の様子を見ながら見極めてあげましょう。
ただし夜鳴きが軽減されてきたからといって、就寝時のルールをたびたび変更することは望ましくありません。
子犬はルールの変更が生じた理由を理解できず、混乱し再度夜泣きをするようになります。
一旦家族で決めたルールは安易に変更をせずに子犬が安心して就寝できる環境を保ってあげましょう。
一過性の夜泣きには叱るよりなだめるが効果的
子犬の夜泣きはあくまでも一過性の行動です。
成長と共に散歩や運動量が増え疲労感を覚えることで自然と解消されます。
叱るよりなだめる、落ち着かせることを念頭に接してあげましょう。