
爪切りを見ると絶叫する・・・
大人の力でもコントロールできない・・・
お店にも断られる・・・
実はこんなお悩みを抱えている飼い主さんが増えています。
毎月切らなければいけない愛犬の爪を切ることが出来ない場合の対処法をご提案させていただきます。
エリザベスカラーや口輪を使用する
爪切り対策に最も手軽で効果的な方法はエリザベスカラーや口輪の着用です。
この方法なら愛犬の噛みつきから飼い主やトリマーを完全に守ることが出来ます。
ただ愛犬も次第にエリザベスカラーや口輪の着用と爪切りの関係性を覚え、エリザベスカラーや口輪を見かけただけで拒絶や攻撃姿勢を見せる場合もあるので注意しましょう。
エリザベスカラーや口輪はペットショップや動物病院で販売されています。
エリザベスカラーには実は2つのタイプがありい1つは透明で視界が良好なもの、もう1つは青色などで視界をさえぎる工夫がされています。
爪切りの場合は色つきで視界の遮られている製品を使用しましょう。
視界が遮られていることで愛犬が爪切りや爪を切る様子を察知することが無くなり、余計な刺激を与えずに済むからです。
ちなみに透明な製品は手術後や患部の保護のためにエリザベスカラーを着用する場合に適しています。
視界が良好なので日常生活におけるストレスを軽減でき、安全に行動をすることが出来ます。
エリザベスカラーは必ずジャストサイズで購入をしましょう。装着後愛犬の正面から軽く引っ張り抜け落ちてしまうことがないかを確認します。
装着を嫌がる場合はボタンでワンタッチ固定が可能な製品がおすすめです。
一部製品は紐を結び固定しますが、これでは固定している間に愛犬が暴れ手間がかかります。
同様に口輪も動物病院やペットショップで販売されています。口輪には虐待の印象が強いこともあり店頭に並べていないという店舗もあるのでまずは相談をしてみましょう。
その上でジャストなサイズ、簡単に装着できる製品を選択します。
口輪はエリザベスカラーに比べより顔の至近距離まで近づきます。爪切りを警戒している愛犬は不意に噛みつく、暴れることもあるので脱着には十分注意が必要です。
革製グローブで補綴する
トリマーや動物看護師の使用する専門用品に革製グローブがあります。
革を何層にも重ね厚みをつけ作業中の事故や怪我を予防するための製品です。
自宅で爪切りをする場合、愛犬を抱きかかえ補綴する方はこのような製品を活用することもおすすめです。
この製品があれば噛みつかれた時に多少の痛みを感じはしますが大きな怪我は予防することが出来ます。
販売はペットショップや動物病院で行っています。
ネット通販にも様々な類似製品が扱われていますが安全のためにも品質が補償されている専門店商材を購入しましょう。
環境を変え挑戦してみる
自宅での爪切りを過度に嫌がる場合、環境を変えることも問題解決に効果があります。
自宅は愛犬にとって完全な安全地帯であり自分の縄張りです。
自分の縄張り内で自分に危険が及ぶとなれば愛犬も全力で抗議をするものです。
しかし一歩屋外に連れ出せば周囲に関心が向く上に、大きな声で絶叫することで自分自身の身を危険にさらすことにもなります。
散歩に爪切りを持参したり、庭に出て爪切りをしたりという方法で途端に静かに対応してくれる場合もあるのでぜひ挑戦してみましょう。
動物病院に依頼する
爪を切ることに過度な恐怖心を覚え、暴れる、噛みつく、興奮する場合時にはトリミングショップやペットショップでの爪切りサービスの利用を断られてしまう場合があります。
この背景には、
- 作業中に失神してしまう危険性がある
- トリマーが怪我を負う場合があり
- 周囲の来店客に虐待など誤った印象を与えてしまう
からです。
トリマーは動物を扱うプロですから大抵のケースは対処が可能ですが、あえて断る場合には相当な理由があることを受け入れましょう。
ただ愛犬の爪は日々伸びてしまい散歩だけでは十分に摩耗しきれません。
どんな事情がある場合でも月に1度は爪切りが必要です。
このような場合の最終手段として動物病院で麻酔を使用し、興奮を鎮めたうえで処置をする方法があります。
爪切り自体はほんの5分ほどで終えることが出来る簡単な作業なので用いる麻酔も量が少なく健康に配慮した分量で施されます。しかし必ずしもベストな方法ではありません。
麻酔を使用した爪切りを行う場合はこれまでの施術履歴も踏まえ薬剤の分量を調整する必要があるので必ずかかりつけ医で継続的に行い、安易に受診先を変えるべきではありません。
また出来る限り麻酔の回数を抑えるためにも日ごろから散歩に十分な時間を割き、歩行中の摩耗を意識してあげましょう。
どんなに苦手な爪切りでも愛犬には必須のお手入れです。愛犬にあったベストな方法を見つけだしてあげましょう。