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目頭に目ヤニがある、目ヤニで瞼を開けることが出来ない、目ヤニだけでなく涙やけもひどいなど愛犬の目にトラブルはありませんか?
目ヤニは実は体の内面からのSOSのサインかもしれません。
決して見過ごすことなく丁寧にケアをしてあげましょう。
どうして目ヤニが起こるの?生活の中にはリスクが一杯
愛犬にとって、生活の中にはたくさんのリスクがあります。
結膜炎や角膜炎は意外に簡単に起こります
チワワやヨークシャテリア、プードル、シーズーなど眼球が大きく突出している犬種や被毛で眼球表面が刺激されやすい犬種は結膜炎や角膜炎にかかりやすいので注意してあげましょう。
実は日々の生活で、
- 犬同士のじゃれ合い
- 伸びすぎた目元の被毛
- 散歩中の小さな埃や砂
- 室内での衝突や刺激
などが原因になり結膜や角膜は傷を負います。
この傷を修復しようと体が反応することで涙が過剰に分泌され目ヤニが増えます。
この目ヤニに含まれる不要物が被毛を変色させ、涙やけが起こります。
日ごろから、
- 爪を短く切る
- 目周りの被毛は短く切りそろえる
- 涙が多い、目がしょぼしょぼしている場合は早急に動物病院を受診する
という点を心がけましょう。
結膜炎や角膜炎の治療は1週間ほどの点眼で完治出来ます。
処置が遅れると症状の悪化や治療期間の長期化を招くので注意しましょう。
美味しい、高品質なご飯が原因なことも
実は目ヤニにはドッグフードに含まれる脂肪分が原因の場合が多々あります。
市販のドッグフードには製品の風味付け、保存料として動物性油脂を配合していること多々あります。
動物性油脂とは食肉や飼料を製造する過程で生じる動物の脂肪や皮脂の部分を融解した成分です。
肉に似た強い臭いと特有の塩分で犬の食欲を刺激します。
近年この動物性油脂が、
- アレルギー
- 脂漏症
- 外耳炎
- 目ヤニ
- 肥満
などの数々の弊害をもたらすことが話題になり徐々に配合を控える傾向が強まっています。
また最近は穀物を一切配合せず高い比率で動物性たんぱく質を配合した製品が続々と誕生しています。
非常に良質な製品ですが、動物性たんぱく質の配合量が多いことから体質に合わない犬もいます。
ドッグフードを切り替え、目ヤニの発生や悪化がみられる場合は食事の見直しが必要です。
エアコン、乾燥、ヘアスタイルが原因なことも
エアコンやストーブの使用、室内の乾燥、トップノットと呼ばれるヘアスタイルなどが原因で愛犬がドライアイになるケースが増えています。
ドライアイを自身で改善しようとすると、犬の涙の分泌量は自然と増加し、目元が常に湿った状態になります。
この湿った被毛に室内のゴミや不要物が付着すると眼球に傷が出来たり、涙やけや目ヤニが起きたりと悪循環に陥ります。
愛犬の目に異変がある場合は動物病院を受診し適切なケアをしてあげましょう。合わせて室内環境も見直しが必要です。
空調の設定や加湿など工夫をしましょう。
目ヤニには情報がたくさん!色で見分ける目ヤニの原因と愛犬の健康
犬の目ヤニには症状別にいくつかの種類があります。
白色や黒色、茶色の場合
犬の眼球に傷や汚れがついた時、犬は自身の涙で表面を洗浄し眼球のコンディションを整えます。
このタイプの目ヤニは白色や黒色、茶色です。
特徴は、
- 量が少ない
- 粘り気がない
- 目頭から簡単に取り除くことが出来る
- 数日で治まる
という点です。また目の表情も明るく健康的で両目ともにしっかりと開けることが出来ます。
黄色や緑色の場合
伝染性疾患、鼻炎、加齢など体の内面で不調が起こっている場合にみられる目ヤニは黄色や緑色です。
特徴は、
- 粘り気がある
- 水分を多く含んでいる
- 瞼が開かなくなるほど多量に出る場合がある
- 拭き取ってもすぐに再発をする
という点です。
生後間もない子犬、免疫力が低下している老犬に目ヤニが続く場合は伝染病感染の可能性もあるので動物病院をすぐに受診しましょう。
デリケートな目元のケアは専用製品で丁寧にが基本
犬の目元の皮膚は体の中でもっとも薄くデリケートです。
つい飼い主が爪先で目ヤニを取り除くいてしまいがちですが、無意識ながらも目の付近に傷をつけてしまう場合もあるので注意しましょう。
目ヤニや涙やけのふき取りには犬用専用製品を使用しましょう。
シートを使用する時のコツは
- 先端がとがるように折り畳み、目頭付近を細かくふきあげる
- そっと撫でるように使用する
- 固まってしまっている目ヤニにはシートを数秒押し当て汚れを浮き上がらせる
- 使いまわしはせずに毎回清潔なものを使用する
お手入れ用品は人間用製品にも似通った製品がありますがペットには兼用できません。
人間用製品には微量のアルコールや香料が含まれていることが多く、ペットの体質に合わない場合や不快感を抱くことがあるからです。
量が多い、被毛に絡んでいる場合はコームを活用しましょう
目頭でかたまり、被毛に絡みついてしまった目ヤニはシートだけでは完全にふき取りきれません。
そのような場合はコーム(平櫛)の使用がおすすめです。
コーム(平櫛)には目頭専用の幅が広い製品があるので、飼い主の手のサイズにあった使いやすいと感じる製品を選びましょう。
目ヤニは早急にケアを始めてあげましょう。目は大変デリケートな部位です。安易に市販薬を使用せず、気になる症状は動物病院に相談をしましょう。