
愛犬が飼い主の脚や、ぬいぐるみやお気に入りの毛布、時には他犬にマウンティングしてしまう事があります。
例え可愛い愛犬とは言え不快感がある、他犬と喧嘩になりそうで怖いという事もあります。
叱っても効き目がないという時におすすめの対処法をご紹介させていただきます。
どうしてマウンティングをするの?
犬がマウンティングをする理由は、
- 自分の力を誇示したい
- 自分の持ち物だとアピールをしたい
- 相手に打ち負かされ、イライラする気持ちを解消したい
など様々です。
大抵の場合はオス犬が主ですが、中にはメスでもマウンティングをする勝気な性格になることもあります。
マウンティングをしている最中は一種の興奮状態にあるので、飼い主が指示を出したり、厳しく叱ったり、お尻を叩くなどの接し方をしても、まるで愛犬の耳には届かず効き目がありません。
ただ中にはマウンティングを無理やり抑え込むことで、反発し唸る、噛みつこうとすることもあるので、たとえ子犬であっても甘く見てはいけません。
もし愛犬が毛布やぬいぐるみなどにマウンティングをしているときは、不快だからといって無理やり毛布などを取り上げてはいけません。愛犬は横取りされたことで、もっとムキになるだけで逆効果です。
犬同士のマウンティングで大ゲンカになることも!
犬同士で仲良く遊んでいたり、挨拶を交わしていたかと思うと、不意に片方が立ち上がりマウンティングを始めることがあります。
この行為は相手の犬を大変不快にし、大喧嘩に発展することもあり大変危険です。
犬同士のマウンティングには、お互いの上限関係を認識させ、相手を絶対服従させる意味合いがありますが、これはあくまでも同じ群れで暮らし、お互いの事をよく知ったうえだからこそ許される行動にも拘わらず、
- 初対面の犬
- 自分より体の大きな犬
- 露骨に威嚇や不快感を表している犬
- 自分より年長の犬(子犬と成犬)
などにマウンティングをする無礼な犬が増えています。これはまさに社会化トレーニングが不足している証です。
社会化トレーニングの不足と聞くと、
- 無駄吠え
- 噛みつき
- 人見知り
などを思い浮かべますが、このマウンティングのように突然非常識な行動に出ることも該当します。
愛犬が他犬と楽しく遊べる、他犬が大好きで自らよって行くからといって、相手が好意的に受け入れているとは限りません。
犬同士の目線では、非常識なふるまいに周囲を不快にさせていることもあります。
本来、散歩やドッグランなどで顔を合わせた犬同士という希薄な関係性ではマウンティングをするべきではありません。
マウンティングをきっかけに喧嘩になった場合、大抵は相手から反撃を受けマウンティングを仕掛けた方が負けてしまう事が多いです。
不特定多数の犬がいる場所では常に愛犬に行動に目を配り、危険な兆候を察知した時は、すぐにその場から引き離すようにしましょう。
簡単!すぐに解決できるマウンティングの対処法!
家族の脚や腕に強くつかまりマウンティングをする場合、ダメという言葉だけではなかなか抑止が出来ません。
このような時はマウンティングをする兆候を感じ、愛犬が立ち上がろうとした瞬間に、
- 飼い主が軽く一歩後退します。すると愛犬は目測を誤り、空振りをします。
- もちろんすぐには諦めないので、再度飛びつこうとしますが、この時も飼い主は無言で後退をします。
- ダメという言葉もかけず、目線も合わせません。
- 家族は無言のまま別部屋で言ったり、その場から立ち去ります
マウンティングは実際に腕や足につかまり行動が伴い始めて満足感を得られます。
そのため、あえて無視をすることで、マウンティングさせないという方法を取ります。
犬同士のマウンティングでも相手を無視するという対処法はよくあるものです。
無視をされることでむなしくなり、自然と収まるからです。
また中大型犬など不意に背後から飛びついて着たり、咄嗟によけることが出来ない時は、
- マウンティングをしている最中の両前足を握り、床に下します。
- 床に前あしを数秒押さえつけます。
- 目線もあわせず、言葉もかけずにその場から立ち去ります。
犬にとって足先に触れられることは大変不快なことなので、数回繰り返すうちに次第に自ら抑制出来るようになります。
ただ中には前足に力が入りすぎていて、簡単にほどけない、引き離せないということもあるでしょう。
そのような時は飼い主が、
- 立ち上がる
- 後退をする
ことで犬の体勢を崩します。
犬が無理な体勢になるまで飼い主が場所を移動し、犬が自ら止めるまで体勢に負荷をかけます。
このように不快感とマウンティングを連動させることで徐々に問題行動は解消されます。
去勢手術だけでは解決できないマウンティング
マウンティングは生後半年~一年頃が大変盛んで、目の前にあるあらゆる物が対象になります。
この時期は身体的な成長が著しい時期で、有り余るパワーを感じ、自分が世界中で一番強いと感じているからです。
もちろん成長と共に行動は解消されますが、決して去勢手術で完全に解消されるものではないので勘違いをしないよう接してあげましょう。