
猫が登場する人気アニメの老舗的存在 「トムとジェリー」。
私が小さかったころ(約35年前)、晩の5時くらいから毎日放送されていて、あのお馴染みの歌を今でも完璧に歌えるほど大好きでした。
せっかくなんで、実際に歌いながら歌詞を書いてみます。
トーム とジェリッ なっかよっくーけんかしな
トーム トムトムニャ~ゴ
ジェリ ジェリ ジェリ チュウ
ネコにネズミがかみついた
あべこべだ ネコたたき
ネズミだっていきものさ
ネーコだっていきものさ
トーム とジェリッ なっかよっくーけんかしな
私はいまだに、ドジでマヌケな「トム」をみると、声をあげて笑ってしまいます。
当時40代の父と母とよく見ていましたが、父が声をあげて笑っていたのを覚えていて、「トムとジェリー」は笑いの基本を付いているのではないかと思っています。
私が選ぶ「トム」のベスト3
- 【勝利は我に】 ヤカンに顔をつっこんだら爆弾が爆発したトム
- 【ネズミ取り必勝法】 ジェリーに見せないように本を見て声を出して笑うトム
- 【ごきげんないとこ】 ジェリーの従妹に口に爆弾入れられて爆発するトム
小さい子供の「飽き」防止に、「トムとジェリー」をエンドレスで流しているスポーツ店がありますし、歯医者さんもあるそうです。
名探偵コナンでもなくポケモンでもなく、親世代もよく知っている「トムとジェリー」なところがハイセンスですよね。
前置きが長くなりましたが、本題です。私が一番気になっている「トム」の猫種について探っていきます。
「トムとジェリー」の歴史と受賞歴
「トムとジェリー」は70年以上も前に誕生し、その後13回ものアカデミー賞ノミネート歴があり、うち7回は受賞を果たしています。
猫好きな方であれば、このアニメを見ていて、つい「トム」のモデルとなる猫種を考えてしまうことでしょう。
残念ながら制作陣からは正式な猫種の公表はされておらず、作者の飼い猫という事でもないようです。
同様の人気アニメではスヌーピーのモデルがビーグル犬であることもあって、トムの猫種特定には様々説があります。
ここでは当時の時代背景と共に「トム」のモデルとなった猫種の特定について考えてみましょう。
「トム」のモデル猫を毛の色と動きで探る
「トム」の被毛の色から考えると「ロシアンブルー(画像)」が最も近いと言えます。(画像もトムっぽい)
まず作成当時の猫の種類は今のように多くはありませんでした。
歴史の長い猫種では「ロシアンブルー」や「アビシニアン」、「アメリカンショートヘアー」の祖先をあげる事が出来ます。
「トム」の俊敏な動きと「ジェリー」を追いかける時の素早さ、狭い隙間を通り抜ける事の出来るスマートな体形からも、この2種の猫にほぼ特定が可能です。
この2種の猫は狩猟本能にも長けていて、年齢を重ねてもその俊敏さ、狩猟への執着心が衰えないことも「トム」の特徴に合致しています。
余談ですが、ドラゴンボールに出てくる破壊神「ビルス」様も猫キャラで、私は「ビルス」様もロシアンブルーではないかと見る度に思っています。
「トム」のモデル猫を特長で探る
一部の説では、「トム」の顔周りの飾り毛の長さと古くからいる猫種から「ノルウエージャンフォレストキャット(画像)」では?という説もあります。
確かに被毛の色はほぼ合致します。
しかし成猫の「ノルウエージャンフォレストキャット」は体重が15kg以上に成長する事もあるうえに、元気に獲物を追いかけるのは子猫のうちだけです。
大人になってからは穏やかで落ち着きのある猫になります。この点では「トム」の生活とはだいぶかけ離れてしまいます。
70年前のペット事情から探る
「トム」が誕生した時代拝見を考えると、猫にはペットという役割と共に、家の中や納屋のネズミ駆除の役割も期待されていました。
しかし「トム」と「ジェリー」の様子を見ていると、時には友情関係を感じる事もあります。
共に生活をする中で、異種の動物同士が感情を通わせる事は多々あり、このペアもそのような感情が芽生えていたのでしょう。