
キャンプやアウトドア施設に愛犬同伴OKが今や当たり前になっています。せっかくのレジャーですから愛犬も一緒に楽しむことが出来ると多いに盛り上がるでしょう。ただ愛犬をバーベキューに参加させる場合は下記の3つのポイントについてしっかりと気に留め、目を配ってあげましょう。
意外に多い犬の串誤飲事故
楽しいバーベキューで意外に多くみられる事故が串の誤飲事故です。
肉などの食材にさしている串や爪楊枝の処分を怠ってしまうと、犬はわずかに残った食材の臭いに反応し丸飲みしてしまう事があります。中にはテーブルの上から串付きの食材を勝手に食べてしまったり、ゴミ箱をイタズラすることで誤って串を飲みこんでしまう事あります。
もし、このような場面に遭遇した場合は、
- 口をこじ開け、無理に取り出そうとしない
- 犬を興奮させない
- 飲食を控える
この3点を守り、すぐに動物病院に搬送しましょう。
車に乗せる時はキャリーケースやバリケンに入れるかリードを短く持ち犬が必要以上に運動したり、体を動かさないよう制限をしましょう。
動物病院では急患である旨を伝え、迅速な処置を依頼しましょう。
異物を飲みこむ瞬間や飲みこむ最中を目にすると、つい食い止めようと考え犬の口をこじ開けたり、押さえつけたりとしがちです。
でも、犬にとっては肉の香りの残る串は危険な物ではなく、せっかく見つけた宝物です。力づくで取り上げられそうになれば焦り、抵抗をし、無理にでも飲みこもうとします。
もし飲みこむ瞬間、飲みこもうとしている瞬間に遭遇したら、他の肉や食材を犬に見せ、より魅力的物と物々交換になるよう誘導しましょう。
竹串や爪楊枝を木製だから安心と侮ってはいけません。加工された木材は体内で消化される事はなく、胃腸内壁を傷つけ多量の出血を引き起こすことがあります。
場合によっては急な開腹手術を要することもある一大事です。食材やゴミ箱の置き場所、管理、愛犬の居場所には十分注意しましょう。
加熱済み鶏肉を与えると大怪我の可能性
犬の大好物と言えばささみが代表的です。食事はもちろんおやつにもなり、日ごろから食べなれた食材です。
でも、同じ鶏肉でも加熱した骨がついた物は決して愛犬に与えてはいけません。
バーベキューで骨付き肉を焼くと、その後の骨の処理に困ったり、犬のおやつにと気軽に与えてしまう方もいますが、この行為は大変な危険行為です。中でも鶏の骨は加熱すると硬くしなやかになり、細く割けやすい質感に変わります。
この状態で犬に与えると、噛み砕くことで細いトゲ状になり胃腸内を傷つけることがあります。
骨は加熱すると肉の風味が映り、愛犬に見せると多いに喜び、催促をされますが決して与えないよう注意しましょう。
過剰な脂肪分摂取で下痢を起こすことも
バーベキューでは愛犬用食材も用意したり、せっかくの肉やソーセージを愛犬にもお裾分けしてあげたいと思うものです。
ただ、この思いやりが時には愛犬の辛い消化不良を起こすことがあるので、与える際の分量には十分注意してあげましょう。
実は市販のドッグフードの含まれる動物性たんぱく質の量は20%~40%ほどです。例えば毎日500gのドッグフードを食べている犬の場合、肉の摂取量はわずか100g~200gという事です。
決して500gの肉を毎日食べているわけではありません。
でもバーベキューに参加すると、わずかな時間で日ごろの数倍の動物性たんぱく質を摂取することになります。
もちろん人間用食材は風味を高めるために、脂肪分も犬用に比べ豊富です。
このように突然摂取する栄養バランスが乱れてしまうと、一時的に消化不良を起こし、下痢になることがあります。愛犬に与える食材はあらかじめ分量を決め、脂肪分の少ない肉類を用意してあげましょう。
日中のバーベキューで十分な量の動物性たんぱく質を摂取した時は、夕食や野菜や白米などをメインにしたヘルシーで脂肪分の少ない内容に変えてあげると胃腸への負担を軽減することが出来安心です。
レジャーシーンではいつもと違う事に十分な配慮を
バーベキューやキャンプ、アウトドアなど屋外での開放的なイベントでは犬もいつもよりテンションがあがり、時にはいたずらをしてしまう事もあります。
不意の隙をついて思わぬ出来事が起きないように愛犬の居場所、手や口の届く場所には食材やゴミ袋を置かないよう十分に注意しましょう。
また万が一の場合に備え、現地の最寄りにある動物病院の連絡先、受け入れ可能時間を調べておくと慌てずに対処することが出来安心です。
愛犬に与える食材の種類、分量はあらかじめ決め置き、過剰に与えすぎないことも大切な事です。
人間が自然の中で過ごすことで癒しや解放感を感じるように、犬もいつもと違う景色、自然の香り、風を感じ日ごろのストレスから解放され楽しい時間を過ごすことが出来ます。
ぜひ愛犬とのレジャーを計画し楽しい思い出を増やしてあげましょう。