
家族同様のペットである猫がエサを食べてくれないと、とても心配になりますよね。
物の言えない動物たちも、人間と同じように多くの病気やストレスにさらされている現代。
どんな原因で食欲がない状態になってしまうのか、どんな対処をしたら良いのかまとめてみました。
体調が悪くても訴える事が出来ない猫のために、飼い主として知っておくべき事でもあります。
どの位の時間食べないと要注意?
猫がエサをどの位の時間食べないと、食欲不振となるのでしょう。
【猫の食欲不振の目安時間】
- 生後1~2月の離乳期の猫は8時間以上
- 生後2~3か月の発育期の猫は12時間以上
- 生後3~4か月の猫は16時間以上
- 1歳以上の成猫は24時間以上
猫が食欲がないのと同時に、どの様な状態なのかもきちんと観察しておくのが基本です。
環境も大切
猫は、発情期の時はほとんどエサを食べない、食べ方にムラが出やすい動物ですが、飼い主が気をつける事で、食欲がない状態を無くしてあげる事も出来ます。
猫が食欲がなくなる例
- エサのNG:冷たすぎる、熱すぎる、粉っぽい、好みが変わった、飽きた
- 食器のNG:キラキラしている、深くてヒゲがあたる、汚れている、他の猫の唾液がついている
- 周囲の環境のNG:見知らぬ猫がたくさんいる、ペットホテルに預けられた、お客さんが来ている、引っ越して環境が変わった
エサを冷蔵庫に保管していて、出してすぐにあげたりしていませんか?
冷たすぎるとエサの匂いが飛んでしまい、エサと判断しづらくなるので、常温で匂いが出やすくしてあげると食べてくれるかもしれません。
猫も高齢になると歯や飲み込む力が弱くなるなど、固い物が食べ難くなるので、ドライフードにお湯をかけてふやかしてあげる等の配慮が必要です。
粉っぽくてのど越しの良くない物が苦手なのは、人間も同じですね。
また、エサが好みじゃないと感じ、新しいエサを試したい時には、新しいエサに一気に替えてしまうのではなく、今までのエサに少しずつ入れて様子を見ながら変えていくのも大事です。
食器のNGは、わかりやすいですね。
深い食器でヒゲがヘリにあたる事がストレスで、食欲がない状態になってしまうのは、可哀想ですよね。
食器は見た目ではなく、猫目線で選ばなければいけません。
きれい好きな猫ですから、食器やトイレが汚れているのも、ストレスに感じてしまいます。
いつも清潔にしてあげましょう。
周囲の環境のNGは、人間と生活する上では仕方ない時もありますが、もともと縄張りで生活する猫のために、周りから干渉されない静かで落ち着ける場所を作ってあげると、ストレスを軽減出来て食欲がない状態になりづらいでしょう。
心配しなければならない症状
まず、猫が食欲がない状態になってから、他に異変は無いか観察しましょう。
加齢によって、必要エネルギーが少なくなり、エサの量が減る事は想定出来る事ですが、そうではない猫の場合、鼻水が出ている、目やにが出る、咳やくしゃみが出る等があれば、風邪の様な症状で鼻がつまって嗅覚がきかずエサを認識出来ないので、食欲がなくなってしまいます。
うずくまって、じーっと動かない時は熱や痛みがあるかもしれません。
頭を打って脳内に異常が起きているかもしれないので、たんこぶが出来ていないか、ケガをしていないか注意深くチェックする必要があります。
他に、オシッコをしない、水を飲まない、嘔吐、下痢の症状があれば、治療をする必要がありますので、病院で診てもらわなければなりません。
猫のちょっとした体調の変化に気づいてあげる事が、長生きをしてもらう秘訣です。大切な家族同様の猫ですから、1日でも永く一緒にいたいですよね。