
ブラッシングをしてもシャンプーをしても、よく抜ける猫の毛。
気が付くと、服やソファー等に猫の毛が沢山くっついているなんて事も…。
猫の毛が何故こんなに抜けやすいのか、気になりますよね。
そんな猫の抜け毛の原因や、抜け毛対策についてご紹介していきます。
猫の毛の構造
猫の毛は、「上毛」が1種類と「下毛」が2種類の計3種類生えています。
人間の様な毛穴ではなく毛包と呼ばれる皮膚の穴から生えており、1つの毛包から約10~12本の毛が生えるといわれています。
なので、被毛は密集しており、密度も非常に濃い状態になっているのです。
上毛
上毛は他の毛に比べて長く太めになっており、水を弾き、紫外線を防ぐ役目をしている毛です。太めで固い為突き刺さりやすく、服やソファー、絨毯などに付きやすく取れにくい毛になります。
下毛(剛毛)
上毛の次に長く、毛先が太く粗めな毛。この毛も突き刺さりやすく、服やソファー等に付きやすい毛になります。
下毛(柔毛)
一番短く、細く柔らかな毛。綿の様に細くて軽く、皮膚に密着して生えており一番抜けやすいのがこの毛になります。
この毛は突き刺さるのではなく、服やソファーの表面に絡まったり、付着したりするような付き方をします。
抜け毛の主な原因
猫の抜け毛の主な原因は、換毛期を迎えている事になります。
換毛期とは、夏から冬、冬から夏に変わる際に毛が生え換わる事です。
冬は寒さを防ぐ為に毛がふわふわになり、夏は暑さを逃がす為に毛が少なくなるのですが、この冬から夏に生え換わる時が一番猫の毛が抜ける時になります。
しかし、室内飼いの猫や温度が一定の場所にいる猫は、この換毛期による毛の変化があまり見られない事も。
猫の毛は毎日生え換わっていますので、ブラッシング等の毛並みのケアは必須になります。
また、換毛期以外にも、発情期によってホルモンバランスが崩れ、猫の抜け毛が多くなる場合も。
この場合は左右対称に抜ける事が多いので、病院で診てもらうようにしてください。
そして、人間同様にストレスが原因で抜け毛が酷くなる場合もあります。
環境が変わってストレスを感じたり、甘えたい性格の猫の場合は、飼い主に構ってもらえずにストレスを感じたりと、猫のストレスの原因は様々です。
毛づくろいの時間が普段よりも異常に長かったり 、回数が異常に増えたりした場合は、猫がストレスを感じている可能性が高いといえます。
ストレスの原因は様々なので原因解明が大変ですが、日頃から観察し、何が猫にとってストレスなのかを感じ取ってあげる事が大事になってきますね。
他にも、アトピーや細菌による皮膚炎の可能性もありますので、あまりにも猫の抜け毛が多いようであれば、病院で診てもらうようにしましょう。
猫にブラッシングは必須
猫の毛は毎日抜けるので、ブラッシングで抜け毛のケアをしてあげる事が必須になってきます。
しかし、短毛種と長毛種ではブラッシングの頻度が変わってきますので注意が必要です。
長毛種の場合、毎日ブラッシングをしてあげないといつまでも抜け毛が体に付いた状態になり、雑菌や細菌が繁殖してしまう場合があります。
短毛種は週に2~3回が最適ですが、短毛種は毛が短く、長毛種よりも毛が密集していない為、金属製のブラシでは皮膚を傷つけてしまう可能性があります。ですので、シリコンや柔らかい素材のブラシを使う様にしてください。
そして、やり過ぎるのは禁物です。
ブラッシングのし過ぎで猫が禿げてしまったり、過度な摩擦で皮膚を傷つけてしま ったりする可能性もありますので、やり過ぎには充分注意して、適切な頻度でブラッシングをしてあげてくださいね。