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成犬が子猫を腹に抱え添い寝をする姿や子猫の体を舐めお世話をする姿はなんとも言えない愛らしさがあります。
実は犬はたとえ種別の違いがあっても赤ちゃんを受け入れ、母親代わりになって育ててくれることがあります。
この奇跡のような犬の習性をぜひ知ってあげましょう。
犬が子猫を育てる噓のような本当の話
犬が猫を育てるとはなんとも不思議な話です。
インターネット上には世界各国からこの愛らしい姿を収めた動画や画像が多数投稿されています。
中には成長した子猫が母親代わりの犬よりも大柄になったり、何匹もの子猫に囲まれ踏みつぶれてまでも子育てをする犬もいます。
嘘のようで本物の、犬と猫の奇跡の家族物語が数多く存在しているのです。
犬が子猫を育てる理由3つ
犬が子猫を育てるのには理由があります。
その理由の3つをご紹介いたしましょう。
1.犬には群れで暮らす習性が今もなお残っている
犬は本来群れで生活をする動物です。
群れで生活をするうえでは、毎年同じ時期に出産、育児のピークを迎えます。
この時、母犬は同じ群れの中で誕生した子犬であればたとえ自身の子犬でなくとも受け入れ育てることがあります。
中には出産経験がなくても育児を引き受けたり、自身の子犬でなくても母乳を与える犬、出産をしていなくても母乳が出るようになることもあります。
この習性はペットとして長年生活を続ける中でも受け継がれていて、子犬はもちろん別の種族であっても受け入れ育てることがあります。
2.犬は動物の年齢を見極める!
犬は相手の顔立ちを見てその動物の年齢を見極める能力をもっています。
子犬や子猫が総じて鼻が低く、短く、丸顔をしています。これは幼少期にだけ持つ特徴です。その後成長と共に顔立ちは細く、長くなります。
この顔立ちを見て犬は相手がまだ赤ちゃんであることを理解、赤ちゃんであるならと無条件で受け入れていると言われています。
相手が赤ちゃんであることを認識すると、優しく触れ、警戒することなく接することもでき、犬の優れた能力だと言われています。
3.子猫を愛おしいと感じる飼い主に共感することも犬の習性
犬が子猫を受け入れ子育てを引き受けるには群れとしての習性と合わせて飼い主への共感性も理由とされています。
犬にとっては人間である飼い主も共に暮らす群れの一員という位置づけになっています。
そのため、同じ群れの一員である飼い主が猫をいたわり、優しく接する様子や餌を与える様子、声を変える時の声質などを見て、犬は共感し同じような行動を取るようになります。
もちろん飼い主と同じ行動はできませんが、犬なりの方法で子猫の育児に参加しようと取り組みます。
あくまで奇跡的なケースだけれど…
このように犬が子猫を育てることは多々ありますが、中には突然目の前にあらわれた子猫に戸惑い、警戒し拒絶をすることもあります。
噛みつく、威嚇をするという行動は極まれなことですが、避ける、逃げるという事はあります。
もし愛犬が積極的なふれあいを望まない場合はあえて無理強いをせずお互いに適度な距離をとってあげましょう。
無理強いをしすぎてしまい犬にストレスがかかりすぎると、反発を起こし子猫を攻撃してしまう事もあるので注意が必要です。
けれど、子猫を子どもとして育てるような素敵な母犬が世界各地に存在していることもまた事実です。
そういった犬たちへの敬意を持つことも、犬だけでなくペットの飼い主たちには必要な意識かもしれません。