
犬と暮らす中で多くの方が抱えるお悩みにカーペットに着いた犬の抜け毛問題があります。
カーペットの繊維の奥に愛犬の抜け毛が入り込んでしまうと掃除機では表面の抜け毛しか取れない、粘着ローラーではきりがないとイライラしたことはありませんか?
実はどこの家庭にもある簡単なアイテムでこのお悩みをスッキリ解決できます。
犬の抜け毛対策には「ゴム手袋」が大活躍
犬の抜け毛はカーペットはもちろんの事、飼い主さんの洋服、寝具、車の中と至るところに紛れ込んでしまいます。
カーペットは掃除機で、洋服は粘着ローラーで、車は・・・と用途別に掃除アイテムを工夫してもなかなか思うようにスッキリと片付かないことでしょう。
実は、このようなお悩みには100均でも販売されている家庭用ゴム手袋がとても効果的です。
ゴム手袋をはめ、カーペットや洋服を軽くなでると、静電気が起こり手袋の表面に抜け毛が集まります。毛足の長いカーペットの場合には毛足の向きに逆らうようにゴム手袋を這わせるとより効果的です。
洋服の場合も同様で、ゴム手袋で軽くなでるだけで簡単に抜け毛を取り除くことが出来ます。
手にはめたままお掃除ができるので、気になる部分にピンポイントに当てることが出来、とてもスムーズです。
もちろん、抜け毛の着いたゴム手袋はさっと水洗いするだけで何度も繰り返し利用できるので、とても経済的です。
またこの時使用するゴム手袋はごくシンプルで安価な製品がおすすめです。
厚みのある高価な製品、凹凸のある製品、手の甲部分が軍手素材になっているものなどゴム手袋も多様ですが、水洗い後にすぐ乾燥すること、手軽に使いまわしができることから安価な製品がかえって重宝します。
車に犬をのせる機会が多いご家庭では、車内にゴム手袋を常備しておくと、犬を降車させた後にすぐ掃除ができるので便利です。
セーター用毛玉取りブラシもおすすめ
カーペットのお掃除をするとき、粘着ローラーでは表面に落ちている抜け毛しか取れない、あまりに繰り返すとカーペットを痛めてしまう気がする、粘着ローラーがどれだけあっても足りないと感じるものです。
毛足の長いカーペットや犬の抜け毛が奥に入ってしまいやすい素材の場合は、市販の毛玉取りブラシが便利です。
この時使用する製品は、カーペットの繊維を傷つけないように獣毛を使用した製品がおすすめです。
獣毛を使用した製品はブラシ面が柔らかく、繊維に沿ってしなってくれるので、繊維の奥に挟まった抜け毛をすっきりと表面に引き出してくれます。
この引き出された抜け毛を掃除でさっと吸い取れば、いつもの掃除もそれまでにないくらいの完成度で終えることが出来ます。
獣毛ブラシは、毛足の長いカーペット、広めのカーペットに使用する場合は持ち手のある形状が使いやすく、大きく手を左右に振りながら掃除ができます。
もし毛足の短いカーペットに使用する場合は、持ち手がなく、タワシ状に掌に収まる形状がよいでしょう。気になる部分に力を入れながら、スムーズに掃除ができます。
もし犬が飼い主さんと同じ寝具で寝ている場合、持ち手のある獣毛の毛玉取りブラシを1本常備しておくと、寝具についた犬の抜け毛をすっきりと取り払う事ができるのでお勧めです。
抜け毛対策用スポンジは表面カットで再利用
ペットショップやインターネットショップには様々な抜け毛掃除用製品が販売されています。
その数の多さから、いかに多くの飼い主さんが犬の抜け毛掃除にお悩みかを感じ取れるほどです。
市販の製品の中で、ロングセラーといえるのは硬い感触の抜け毛掃除用スポンジです。
一般的な食器洗いスポンジよりだいぶ硬い感触で、軽石に似た感触です。
この製品でカーペットや車内のシートを軽くこすると、犬の抜け毛が簡単にまとまり取り払うことが出来ます。
まるで消しゴムを使用しているかのように、集まった抜け毛は一つの塊になり、簡単に捨てることが出来ます。
ただこのような製品の場合、数か月も使用すると次第に表面が汚れ黒ずんだリ、購入当初のような驚くほどの効果が得られなくなるものです。
そのような場合、製品のサイズ、形状によっては表面をほんの数mmカッターでカットするだけで、新品の時同様の使い勝手に戻ることがあります。
この方法は、切れ味が悪くなった包丁を研ぐ方法に似ています。カッターを使用する際は十分に安全に考慮し、怪我をしないように注意しましょう。
この方法であれば、これまで1度きりで捨ててしまっていた製品を複数回使いまわすことが出来るようにもなります。
犬の抜け毛掃除は、なかなか100%万能といえる策がなく、今もなお試行錯誤の日々です。
でもこのような裏技をぜひ活用し、少しでも掃除の手間、イライラから解消されましょう。