犬には春と秋の年に2回の換毛期があります。この時期全身の被毛が抜け変わるので、抜け毛が目立ち、お手入れに苦労するものです。実は犬の抜け毛には生理現象で起こるものと、体の不調から起こるものとがあります。
体の不調から起こる抜け毛の症状と見分け方
犬の抜け毛には様々な理由があります。換毛期に合わせて自然と起こる抜け毛とそうでない抜け毛をしっかりと見極め、ケアが必要な状態に出来る限り早く気がついてあげましょう。
体の不調が原因の抜け毛は、
- 大量に束で抜け落ちます
- 軽く指で毛束をつまむだけで、するっと抜け落ちます
- 被毛が薄くなり地肌が見えるほどになる部位もあります
- 抜けたあと新たな被毛が生え揃いません
- かゆみや痛みを伴もなわない事もあります
抜け毛の原因は様々な問題が関係しています。中にはかゆみなどの目に見える不調をまるで伴わず、気がつけば大量の抜け毛が起こる事もあります。特に、避妊手術を受けたメス犬は、年齢が上がるとともにホルモンバランスが乱れやすくなり、原因不明の抜け毛に悩まされる事もあります。
抜け毛、薄毛のケアは生活の見直しが必要
犬の抜け毛は、完全に元の状態に戻す特攻薬がありません。ホルモン剤を使用してホルモンバランスと整える、サプリメントを服用する、食生活を見直すなどの方法が一般的ですが、いずれの方法も改善を期待しての対処療法で、どの程度の効果があるのかは個体差があります。
でも、本来被毛で覆われているはずの地肌が、直接表に出てしまうことで、犬の体には相当な負担が掛かります。その為、完治までには時間がかかる上に、刺激を受ける事でかえって症状が悪化してします事も少なくありません。
愛犬の負担をできる限り軽減し、早期に体調をもとに戻してあげるには、皮膚表面の状態をケアしてあげる事がとても大切です。被毛が失われてしまう事で、皮膚は乾燥しやすい状態になります。人間に比べ数段薄い皮膚を持つ犬の皮膚は、日常のエアコンや紫外線の刺激を受けるだけで乾燥し、フケやかゆみを起こしてしまいます。
皮膚を健康な状態に保つには、適度なうるおいを与え、保護してあげる事は大切です。その為には、愛犬が舐めても安心な成分で出来ているペット化粧水を使用し、全身を軽くマッサージしてあげるとよいでしょう。マッサージをする事で、皮膚に適度な刺激が加わり、新陳代謝が活発になり、被毛の状態改善も期待できることもあります。
愛犬の抜け毛が気になる時は、ペット化粧水で皮膚の状態を改善してあげましょう
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