
ペットショップから子犬を購入した直後、あまりの可愛らしさにお世話の大変さも気にならないほどでしょう。
でも中には元気一杯の時期である子犬期に体調を崩したり、皮膚トラブルを抱えている子犬もいます。
もし家族に迎えた直後の子犬に皮膚トラブルが見つかった場合どのような対処法があるのかを知っておくと安心です。
購入直後に見られる不調には2つの種類があります
ペットショップから子犬を家族に迎えた直後に子犬が体調を崩す場合が多々あります。
- 食欲不振
- 下痢
- 嘔吐
- 咳
- 鼻水、くしゃみ
- 発熱
などですが大抵は生活環境の大きな変化によるストレスや風邪が原因で、一週間程で次第に完治に向かいます。
中には先天性疾患、伝染病の感染、寄生虫などの深刻な理由が関係している場合もあるので不調が長引く時、症状が日々悪化する場合はすぐにペットショップ、提携動物病院を受診しましょう。
上記のような症状の大半は発症までの期間が非常に短く、中にはペットショップで午前中には元気だった子犬が午後には体調を崩すという事もあるほどです。
その為、原因の特定もスムーズで的確な対処をする事も出来ます。
一方で症状に緊迫性を感じないことから症状に気がつくのは遅れがちなトラブルが皮膚です。
購入後1,2カ月はシャンプーを控える上に、生後間もない子犬のブラッシングをする機会もないことからアカラスや真菌といった深刻病気を見逃してしまいがちです。
これらの皮膚トラブルは感染の原因が犬舎や親犬、ペットショップにある事もあるので早期発見早期対処が必要になります。
ペット保険適用外になることも
子犬を家族に迎える時、ペット保険への加入を多くのペットショップが推奨しています。
今やペット保険も相当な商品数があり、その補償内容も各社様々です。
人間の保険に比べ自由度が高く、保険料の設定もはばが拾いので選択肢が多い反面、加入者の思いこみ、誤解による問題も多発しています。
ペット保険に加入する場合は
- 補償の対象となる病名
- 補償される金額
- 治療費の支払い方法(飼い主の立て替え払いが必要かどうか)
- 加入している動物病院、利用が可能な動物病院が限定されるのかどうか
をきちんと確認しましょう。
一般的にペット保険では、先天性疾患、保険加入前に考えられる病気に関しては補償の対象と定められています。
子犬の場合、購入後の下痢や嘔吐、食欲不振など環境の変化に関係し急激に起こる症状は補償の対象となるものの、購入直後の皮膚トラブルは購入前の感染、発症が考えられると判断されることもあります。
この点も保険契約の前にきちんと確認をしましょう。
可愛い子犬を家族に迎える時、中には人生で初めて犬を飼うという方もいるでしょう。
そのような状態で犬の皮膚の状態を的確に見極め、病気の有無を判断することはほぼ不可能です。
自身の飼育経験、知識と照らし合わせどのような補償が適しているのかを検討してみましょう。
ちなみにもし子犬にアカラスや真菌など感染性の高い皮膚トラブルが見つかった場合、完治するまでには半年から一年程の期間を要することがあります。
症状の発見が早期であれば数か月で完治に向かうこともありますが、発見が遅れ全身に症状が拡大している場合は長い目で治療に取り組む必要があります。
この間、一般的なトリミングショップは他犬への感染の危険性がある為利用が出来ず、自宅で薬用シャンプーを利用しお手入れをするもしくは動物病院に併設のトリミングショップに事情を説明したうえでカットを依頼するという流れになります。
治療は服薬と薬用シャンプーで患部の滅菌をくり返し行います。治療費は犬のサイズにより前後しますが総額で数万円単位になるでしょう。
まずは販売元のペットショップに相談を
購入後間もない時期の発症、購入前の感染が考えられる症状を見つけた時はまずは購入先ペットショップに相談をしましょう。
ペットショップが動物病院と提携をしている場合、治療においても費用面、手間の面で協力を得られることがあります。
ペットショップの交渉の場には基本的には犬を同伴させず、動物病院で発行された書面を持参しましょう。
むやみに犬を同伴させる事は他犬への感染拡大の恐れがあります。
また抱き上げたり、車に同乗させる事でアカラスや真菌の病原菌が人間へも感染拡大する危険もあります。
交渉の場には書面や写真をまず提示することから始めるとよいでしょう。
子犬の体調はとてもデリケートでか弱いものです。体調不良や気になる事があればできる限り早期に動物病院に相談をしましょう。