
かわいい犬との暮らしの中で困った行動の1つに、決められた場所以外での排泄行為があります。
これは部屋の中を汚されて飼い主が不快に思うという以外にも、いろいろな場所で排泄をするたびに飼い主に怒られて犬が萎縮したり、問題行動を起こしたりということにもつながりかねません。
そこで今回は犬にトイレのルールを覚えさせるしつけ方法をご紹介します。
トイレトレーニングの必要性
まず「どうして犬にトイレのしつけが必要なのか」ですが、これはいついかなる状況においても飼い主と犬が幸せで清潔に暮らせるようにするためです。
近年では大型の犬も室内で飼育する飼い主さんが増えてきましたが、トイレは散歩に行ったときや庭に出たときなどに外で済ませるという方法の家もあるのではないでしょうか?
たしかに大型犬の場合、排泄物の量も多いので室内でさせないで外に出たときにトイレをさせるというのは合理的です。
ですが、室内でトイレをする習慣がないと病気をして散歩に行けなくなった場合や、悪天候などで外に出られない場合に室内で排泄ができず膀胱炎などを起こす可能性も。
犬と自分の幸せのためにもトイレトレーニングをおこなうようにしましょう。
また成犬よりも子犬のほうがトイレを覚えやすいので、小さな子犬を迎えてすぐにトイレのしつけをおこなうのがおすすめですよ。
トイレトレーニングに必要なアイテム
犬に室内でトイレをするようにしつけるときに必要なアイテムは、トイレシートとシートを設置する場所です。
トイレシートを設置する方法としては、専用のトレーにトイレシートを敷く方法や、サークル内にトイレシートを敷く方法などいろいろあります。
子犬にはサークルが重宝する
子犬のときにトイレのしつけをする場合には、サークルを使う方法が有効です。
子犬を迎えるタイミングとしては乳離れをし、離乳食を食べ始める2ヶ月くらいの時期が多いもの。
この時期の子犬は広い場所にいると落ち着かないので、近くに人間がいたとしてもサークル内で生活させるほうがいいでしょう。
またちょっと目を放した隙に異物を口に入れてしまうというような事故を防ぐためにも、サークル内で育てるのがおすすめ。
サークルの最適な大きさは、子犬2匹余裕を持って入っていられるくらいのものを1匹で使うというのが最適。
高さは子犬が飛び出さないくらいの高さで、成長に合わせて天板をつけるなどの工夫をしていきましょう。
トイレのしつけを成功させる行動と失敗させる行動
犬のトイレのしつけで古くから使われている方法が、そわそわし始めるなど排泄のそぶりを見せたらトイレに連れて行って排泄させるという方法。
こちらの方法も確かに効果的ですが、一日中犬の様子を見ていなくてはならず、また夜などはトイレ以外の場所で排泄をする失敗が多くなるのが難点です。
このような失敗がない方法として注目されているのが、サークル内に子犬が越えられる仕切りを作るというもの。
どちらかで排泄をすることが多くなったら、もう一方に水や食事用の皿を置きます。
こうすることによって子犬が自発的にトイレの場所を設定するので、安心して排泄する場所を確保できます。
また犬は食事をする場所を清潔に保ちたがる習性があるので、このように場所を分けることがトイレのしつけを成功させる近道になるのです。
トイレの片付けは「誉めて」から
どちらの方法でも必ずしてほしいのが、トイレで排泄したときに言葉と行動で誉めてあげること。
これは排泄をしてすぐにするのが効果的なので、トイレの片付けは誉めてからすることにしましょう。
もし失敗したときには大きな声などを出さないで、子犬を別の場所に連れて行き、排泄物の処理や消臭をおこなうようにするといいですよ。
つい怒りたくなってしまいますが、怒ってしまうと排泄イコール怒られると認識してしまい、人から見えない場所で排泄したり、糞を隠すために食べてしまったりという問題行動につながりかねないので、注意が必要です。