
犬の肉球は実はとても重要な役割をもっていて大切な部分です。
でも大切な機能にも関わらず被毛で保護されていないので、様々な外部からの刺激や加齢による影響で気が付くとかさつき、ひび割れ、あかぎれが出来てしまう事もあります。
大切な肉球はこまめなお手入れでケアを続けてあげましょう。
犬のカサカサ肉球 乾燥してひび割れ
犬の肉球が持つ機能は
- 滑り止め
- 歩行や運動の時の足や体への衝撃を和らげるためのクッション
- 体で唯一汗腺をもち、体温の調整
- 温度を感知するセンサー
など様々な機能を担っています。
子犬の頃はとてもしっとりとしていて、柔らかい感触をしている肉球ですが、高齢になるにつれて角質が硬くなり、ひび割れ、寒い季節にはあかぎれを起こしてしまう事もあります。
もちろん乾燥をしていても、本来の機能は維持されていますが、日常生活で絶え間なく刺激を受ける場所ですから、犬は多少なりとも苦痛を感じることがあります。
毎日の散歩から帰宅した時に、自宅へ入る前に足を濡らし洗う、湿ったタオルで拭き上げるなどの習慣がある場合も、水分が蒸発をするときに同時に肉球の皮脂も揮発させてしまうので乾燥を招いています。
この肉球の負担を軽減するためには、不足してしまっている油分を補い、適度な刺激で新陳代謝を活発にし、プニプニとした感触を取り戻してあげることが大切です。
このお手入れは人間が水仕事をした後でハンドクリームを塗ることと同じで、決して専門的な技能も経験も必要なく、ほんの数分の簡単なお手入れで終えることが出来ます。
舐めても安心なスキンケア用品でマッサージ
肉球のお手入れには様々な製品が販売されていますが、中でも注目は、完全無添加の化粧水「アヴァンス」と、「ホホバオイル」を配合したケア用品です。
もちろん購入、使用にあたっては「犬が舐めても安全」な成分であることです。
安全面からみていくと、アヴァンスの成分は、
- 水
- 加水分解酵母エキス
- 加水分解コラーゲン
- 緑藻エキス
- ユーカリ葉エキス
- ローズマリー葉エキス
これらの成分しか配合しておらず、化学合成された防腐剤やアルコールの類は配合されていません。
ですから、犬がなめてしまっても安全であるばかりか、ひび割れして傷になっている場合は「しみない」という利点もあります。
アヴァンスの効果について特に注目する点は、「緑藻エキス」という成分。
この成分は温泉の抗炎症成分になり、ヒトのアトピー等の敏感肌スキンケアにも使われているくらい肌荒れに対する効果がある成分です。
肌荒れを防ぐ、水分を補うという面で、すごく頼りになる化粧水です。
次に「ホホバオイル」についてですが、安全面は「天然100%」のものが安心です。
ヒト用に売られているオイルでも構いませんし、ホホバオイルが配合された無添加の犬用用品でもOKです。
ただし気を付けたいのは、「無添加」と表示があっても、実際には防腐剤やアルコールを配合しているものもあります。
犬用用品には全成分表示が義務付けられていないので難しい問題ですが、逆に「全成分表示があれば信頼できる」という見方もできますので、購入する時は「全成分」に着目してみてください。
ホホバオイルの成分(栄養)面は、
- ワックスエステル
- ビタミンE
- ビタミンA
- カロチノイド
- ステアリン酸
- パルミチン酸
- オレイン酸
- リノレン酸
- エイコセン酸
- ベヘン酸
- エルカ酸
の成分が含まれています。
ホホバオイルの成分の中でも注目は、ワックスエステルという成分です。
この成分は、人間の油脂の成分と同じです。つまりホホバオイルを塗りこむことで皮脂の油分を補充することが出来るという仕組みです。
これらの成分の90%ほどはワックスの機能をもっています。このワックス機能は魚の保湿成分にも匹敵するほどに保湿効果高く優れた成分です。ホホバオイルは実は人間の心臓手術にも用いられることもあるのでその効果効能は素晴らしいものです。
天然成分やアロマなどが注目を集めたことでこのホホバオイルも注目を浴びるようになり、人間の手肌のお手入れはもちろん犬の肉球のお手入れに使用しても問題がない、安全だと高評価されいろいろな製品に用いられています。
乾燥肉球のお手入れの仕方
1)アヴァンス化粧水を肉球につけます
とろみが無く水のような化粧水なので、「汚れをとってあげる」意識でつけてあげるとよいでしょう。
これだけでも肉球が潤い、軽い乾燥であればアヴァンスだけのケアで十分しっとりします。
2)アヴァンスの水分が残っているうちにホホバオイルをつけます
ここが重要なポイントで、「アヴァンスの水分が肉球に残っているうちに」オイルや、オイルを配合したケア用品をつけてください。
そしてプニプニと軽く、やさしく肉球をマッサージしてあげましょう。
アヴァンスは肉球のお手入れだけでなく、痒みや赤みといった皮膚炎の緩和にも期待でき、犬を飼っているなら1本常備しておきたいスキンケア用品です。
獣医師協会から認定されている安全性ですから安心です。ペット用化粧水【アヴァンス】
乾燥が気になる部分はこまめにお手入れを
犬の乾燥肌は新陳代謝の低下も理由の1つとされています。
乾燥した肌はかゆみを伴い、掻きむしることで傷が出来と悪循環にも陥ってしまいます。
このような悪循環を断ち切るためにも肉球以外の部分でも乾燥や肌荒れが気になる部分には、アヴァンスやホホバオイルを使ってあげましょう。
特にスムースコートの犬や長毛種でも内股や後肢、腹部などは被毛が薄く、乾燥しやすい部分です。
これらの部分にも毎日ケアをしてあげましょう。
ひびわれがひどく、あかぎれやタコなどが悪化してしまうと患部から少量の出血が起こることがあります。
歩行の度に負荷がかかるので、何度も出血を繰り返し完治までに時間がかかりがちです。
このような症状の時は、ホホバオイルを肉球や患部に塗ってから、保湿性のあるガーゼで軽く包み、サポーターや粘着性のある包帯で保護してあげましょう。
保湿性のあるガーゼを巻くことで患部にホホバオイルがさらに浸透しやすくなり、早期に症状が改善されます。
高齢になると犬も人間同様に皮膚の乾燥やかさつきに悩むようになります。
日ごろからこまめなお手入れを習慣化してあげたいですね。