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夏の風物詩といえばやっぱり花火大会です。毎年各地で趣向を凝らした企画がもよおされ家族で出かける方も多いでしょう。
せっかくならこの夏の一大イベントに愛犬も一緒に連れ出してあげたいと思う事もあるでしょう。ただ花火は犬ととってとても苦手なものです。万が一の場合に備え基本ルールをしっかりと把握しておきましょう。
実は花火の日は犬の迷子届け出件数が急増
毎年各地で開催される花火大会ですが、実はこの日各地の警察署、保健所には迷子犬の届け出相談が急増します。
これは決して屋外飼育の犬に限ったことではなく、マンションなど集合住宅で生活をしている犬でも起こっていることです。
去年は大丈夫だった、いつも物音に関心を示さないからといって過信せずに十分な備えをしておく必要があります。
花火大会の日に起こる犬のトラブルは迷子、脱走です。
迷子が起こる理由は
・飼い主と一緒に出掛けた先で突然脱走してしまった
・人混みでリードを手放してしまった
・他犬に吠えられ興奮し走り出してしまった
・大きな音に驚き走りだしてしまった
などです。
いずれの場合も不意のタイミングで突然起こり、飼い主さんも咄嗟の出来事に対処が遅れてしまいがちです。また人混みは激しい場合思うように愛犬を追いかけることもできないことでより深刻化します。
愛犬を自宅に残し外出する場合も決して安心は出来ません。
日ごろ大人しい犬は大きな音や他犬の吠えたてる声、遠吠えに反応し不意に屋外で出てしまう事があります。
係留していた鎖を引き抜いてしまった、自宅の塀を飛び越えてしまった、網戸を破壊し屋外で出てしまった、中には飼い主が帰宅しドアを開けた瞬間に足元の隙間からすり抜け屋外で脱走してしまったというケースもあります。
この日ばかりは愛犬の留守番対策をより念入りに済ませておくと安心です。
花火大会会場へ犬連れで行く場合の3つ基本ルール
愛犬を花火大会の会場へ一緒に連れ出す場合は下記の対策を講じておきましょう。
・大きく目立つ迷子札をつけておく
・発光する首輪やペンダントをつけ居場所が目立つようにしておく
・ケージやキャリーバックを持参しいつでも避難出来るよう準備しておく
これらの準備を整えておけば愛犬の様子を見ながら休息をとらせたり、花火を楽しんだりという事が出来るでしょう。夜間の人混みの中では犬の存在は意外に目立ちにくいものです。発光アイテムをつけておくことで存在をアピールでき安全の確保にもつながります。
鑑賞場所はできれば人混みを避け、愛犬が周りの人や物と衝突せずにすむだけのスペースを確保してあげましょう。
大きな物音だけでも犬にとっては相当なストレスがかかっています。その上不意に他人と衝突するようではいつパニック状態を起こしても不思議ではありません。
くれぐれも愛犬の目線に立ち安全確保を心がけてあげましょう。
万が一迷子になってしまった時のために「誰にでも伝わりやすい」写真を携帯
花火大会に限らず人混みや観光地などいつもとは違う場所へ愛犬を連れだす場合は必ず愛犬の全身が映った写真を携帯しましょう。スマホなどに撮影した画像を入れておくだけで十分です。
万が一愛犬とはぐれてしまった時にどのような外見の犬であるかを明確に説明し、伝えるための手段になるからです。
ここで重要なことは愛犬の全身や目印になるものを映しておくことです。
愛犬と写真というとつい顔のアップや寝顔、遊んでいる姿などを撮影してしまいがちですが、雑踏の中ではそのような細かな特徴はかえって探す手間を増やします。
それよりも犬の大きさ、毛色、首輪の模様や色など特徴的な項目を瞬時に伝えることの方が大切です。
犬に詳しくない方、犬が苦手な方がみても一見で判断が出来るように特徴となる写真を撮影し常備しておきましょう。
犬は学習能力が高い!経験を積むことで苦手も克服できます
犬は大変人間への共感性が高く、いろいろなことを学ぼうと前向きな姿勢を持ち続ける動物です。そのためたとえ苦手なことであっても焦らずに経験を積むことで徐々に克服できることも多々あります。
花火の大音量が苦手な場合、まずは飼い主と一緒に自宅から花火を眺めたり、窓を開け花火の音を聞くだけでも十分な社会化トレーニングの意味があります。
花火の音に遠吠えをしてしまう場合、飼い主が寄り添いオヤツを与え気をそらすことで次第に遠吠えをせずに過ごせるようになるでしょう。
恐怖心からパニックを起こし挙動不審に成ったり、興奮状態になる場合はキャリーケースやサークルに入れ安全な隠れ家を確保してあげると次第に落ち着きを取り戻すことが出来ます。
花火大会の会場へ足を運ぶことが出来なくても、遠巻きにでも愛犬と一緒に花火を眺めることが出来る場所を見つけ徐々に練習を重ねてみましょう。
何度か練習を重ねるうちに愛犬も次第に花火に慣れ、家族とのお出かけを楽しめるようになります。
焦らずおおらかな気分で愛犬と一緒に花火を楽しんであげましょう。