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猫は年齢ごとに気をつけたいことがあります。
猫が健康に育つには年齢に合った食事を与える必要があります。
年齢によって必要な食事メニューが違います。
そしてバランスの良い栄養を考えて与えなければなりません。
そのことを家族として迎えた以上、飼い主はきちんと知っておく必要があります。
では、どういった栄養を取り入れ注意していかなければならないのか、今回は猫の年齢に合った食事メニューと注意点、栄養についてお話していきたいと思います。
年齢ごと合った食事メニューと注意点
生後0週~3週(子猫用ミルク)
生まれて間もない赤ちゃん猫はミルクを与えます。
与えるミルクは牛乳ではなく子猫用のミルクを与えてください。
牛乳には赤ちゃん猫が消化することのできない成分が含まれているため、下痢などの症状を引き起こしてしまう可能性があるからです。
生後3週~生後5週頃(離乳食)
猫が生後3週間を過ぎたら離乳食を始める時期になります。
乳歯が生え始めるので、子猫用のペースト状の食事やドライフードを子猫用ミルクで柔らかくしたものを与えます。
猫は食べ慣れないものを食べた後、嘔吐や下痢の症状が現れることがあります。
少しずつ与えて、便の状態を観察しながら与える必要があります。
生後6週間~10カ月頃
乳歯も生え揃い、4カ月を過ぎる頃には大人の歯に生え変わります。
そして硬いドライフードを食べることが出来るようになります。
子猫は大人の猫に比べて、高いカロリーを必要としますが、まだ胃が小さいので一度にたくさんの食事がとれないため、数回に分けて与える必要があります。
月齢と体重を管理しながら食事の量を計算して与えなければなりません。
生後10カ月~成猫
生後10カ月を過ぎると大人の体になります。
体格が整う時期なので体重に合わせた食事の管理をしていかなければなりません。
猫の運動量や体質によって個体差がありますので、よく観察し、猫の年齢に合わせた食事の量を与えましょう。
室内飼いで運動量の少ない猫であれば食事の量を加減しなければ肥満になってしまう可能性があります。
猫に必要な栄養素
タンパク質
筋肉や血液など、猫の体を作る素となります。
不足すると目の障害などを引き起こす可能性があります。
炭水化物
腸の動きを整えてくれる栄養素となります。
猫のエネルギー源は炭水化物ではなくタンパク質と脂質になります。
ビタミン
タンパク質や脂肪の代謝を促進する栄養素となります。
しかしビタミンAは過剰摂取すると骨に影響を及ぼす可能性もあるので、気を付けなければなりません。
脂質
猫にとって欠かせることのできないエネルギー源となる栄養素です。
体温の調節や免疫機能の働きを助けてくれます。
ミネラル
骨や歯をつくる栄養素です。
ミネラルが不足すると骨や筋肉が維持できないなどのリスクがあります。
猫の飼い主の責任と心構え
猫が食事で体を壊さないためにも、飼い主は年齢に合わせた食事を考え、与えなければなりません。
食事の量をきちんと把握していないと、運動量の少ない猫に食べきれない量の食事を与え肥満にしてしまうこともあるかもしれません。
栄養を過剰に摂取した場合、または不足した場合でも体調を崩す恐れがあるのです。
猫が年齢を重ねて高齢になったとき、食欲の変化も見逃さないようにしましょう。
猫が高齢になると、猫が好きなものしか口にしなくなるなどの偏食がみられる場合があります。
偏食になると、栄養が偏り体調を崩す原因となります。
そうならないためにも、飼い主は毎日同じ食事ばかり与えず、栄養のバランスが取れた食事を心がけていなければなりません。
そして猫の年齢が高齢になるにつれて運動量が減り、それに伴い食事の量が減った場合は子猫用の柔らかい高カロリーな食事を与え、猫の年齢に合わせた食事を考え、栄養をバランスよく取れるように配慮してあげることが飼い主としての責任となります。