
ペットショップでの購入やブリーダーさんから譲ってもらうのではなく、保健所などで保護されている犬などのペットを迎え入れる「里親制度」。
最近は、インターネットなどでも里親募集サイトがたくさん存在しています。
そして、今も数え切れないほどのペットたちが迎え入れられることを待っています。
しかし、「里親」になりたいと思っても迎え入れる条件は厳しい審査を乗り越えなければいけません。
1匹でも多くの犬を迎え入れてあげるには、どのような準備と注意が必要なのでしょうか?
里親になるための厳しい条件とは
では、犬の里親になるにはどのような厳しい条件をクリアしなければならないのでしょうか。
里親詐欺や里親放棄ということも増えてきたため、この条件をクリアできない方 は里親になることができません。
犬たちにまた同じ思いをさせないよう守らなければならない条件なのです。
- 年齢制限(仔犬の場合は50歳未満などで、高齢者不可の場合もあり)
- 一人暮らしか否か(単身者は不可)
- 多くのペットを飼っている
- 経済状況の確認(十分な飼育ができるか)
- ワンルームなどの狭い環境か否か(ペット可の賃貸でも断られることあり)
- 予防接種の義務
- 譲渡後の近況報告
- 留守番の時間が少ないこと(8時間以上の留守は不可)
- 乳幼児がいないこと
- 同棲カップル(未婚は不可)
- 完全室内飼育
- 避妊去勢の義務
- 飼育経験なし
など、これらのことがチェックされます。もっと細かい条件を出してくる保護団体などもあります。
犬の里親になるには、これだけの厳しい条件をクリアしなければならないのです。
迎え入れるために必要な費用
犬の里親になるためには、費用も必要になってくる場合があります。
各自治体により、無償譲渡の場合もあるようですが大体は医療費の負担(ワクチンなどの費用)や定額負担(数千円)が多いようです。
さらに、NPO団体などから譲り受けたペットの場合は、保護されている犬を引き取るまでにかかった医療費などを里親が負担する譲渡金がかかる場合もあります。
譲渡金は、寄付金として他の保護されているペットたちの医療費などに使用されるため、全額負担や里親が金額を決めるなど様々あります。
事前に譲り受ける団体などに問い合わせるのがおすすめです。
その他にも、保護された犬を里親のところまで連れていくための交通費なども負担する場合があります。
インターネットの里親募集サイトでも、個人の方から保護団体や保健所などが募集している場合がありますので、そういった場合は何度もきちんとやり取りし規約に沿って探すことがポイントです。
里親譲渡会といった取り組みをしている団体やボランティアもありますので探してみてはいかがでしょうか。
保護された犬を飼うときの注意点
では、実際に保護された犬を飼う場合にはどのようなことに注意していけばいいのでしょうか。
まず、初めに保護されたペットたちはトラウマを抱えているなど色々な理由で傷ついているということを忘れないでください。
そして、二度と同じことが起こらないよう大切に育ててあげましょう。
心や愛情をこめて育てることができれば、次第に懐いていき怖がることもなくなってくるはずです。
犬が過ごしやすい環境を作ってあげることも大切です。成犬だからといって不安に思うことはありません。
きちんと躾けることができれば年をとっても覚えることもたくさんあります。
最近は犬などのペットを飼う人も増えていますが、捨ててしまう人もたくさんいます。
捨てられた犬たちは、保健所や保護施設などに収容され引き取ってくれる人がいなければ殺処分されてしまうのです。
そういった犬たちが少しでも減るよう、里親という選択肢を選んでみてはいかがでしょうか。