
ペットと生活をするうえで、医療費の高さに驚くことが多々あります。
高齢になるにつれて様々な不調が気になるようになり、病院へ足を運ぶ機会が増えると、医療費に関する話題に触れる機会も増え、ペット保険に関しても考えることでしょう。
最近ではペットショップで子犬を購入する際に同時加入することも推奨されているペット保険について事前に確認すべき3つのポイントについて考えておきましょう。
保険適用となる病気、症状
ペット保険が多様化し、様々な保険会社が保険商品を販売しています。
保険の広告で何より目が止まるのはその保険料の違いではないでしょうか?
中には月額数百円ととても手ごろな商品もあれば、1万円以上必要な保険もあります。
この保険料の違いは、そのまま補償内容の違いに関係しているので、必ずしも保険料だけで判断をしてはいけないことをしっかりと覚えておきましょう。
まずそれぞれの保険商品には、各保険会社が定めた規約があります。規約には、
- 対象となる病気、症状
- 発症時期
- 治療期間
- 補償金額
などがすべて取り決められています。
この規約は細かな文字で記載されているので、ついしっかりと読まずに済ませてしまいがちですが、万が一の時にとても大きな意味を持つ書面ですから、最後までしっかりと目を通しましょう。
例えば、ある保険会社では、病気の種類、発症の時期を一切問わず、動物病院で支払いが生じたすべての治療費の補填を補償対象と定めています。
しかしある保険会社では、発症の原因が先天性疾患である場合は対象外とする、生後何年以降の発症は対象外とするなど細かな規則があり、結果的に補償を受けることが出来る範囲がとても狭いというケースもあります。
保険適用の可否によって、愛犬に施すことの出来る治療内容が異なる場合もあるので、この点はしっかりと確認をしておきましょう。
またある保険では、病気は補償するものの、怪我は補償対象外とするケースもあります。
手術は補償するものの、通院治療は対象外とするケースもあります。
保険は万が一の場合の備えですから、将来のことを考えどのような補償が必要かをしっかりと考え、加入する保険会社を選びましょう。
動物病院では診療、手術のかかる費用を自由に設定できることから、医療費の設定金額が病院によって大きく異なります。保険制度はこの点も考慮し、大抵の場合、補償の上限金額が決まっているので、事前に確認をしておきましょう。
医療費支払い方法、タイミング
保険加入にあたって確認すべき2つ目のポイントは、医療費の支払い方法についてです。
犬の手術は開腹を伴う場合20万円、30万円と高額になることも少なくありません。
このような時、ある保険会社では保険加入者証を動物病院の窓口で提示すると、飼い主は自己負担分の金額だけを支払い、差額は動物病院から保険会社へ直接請求がされるという処理が可能です。
この方法は人間の医療機関と同じ仕組みで、窓口での支払い額を抑えることが出来るので、急な体調不良や怪我でも安心して動物病院を受診することが出来ます。
またある保険会社では、窓口では飼い主が一旦全額を支払い、後日飼い主自身が保険会社へ請求をするという手順もあります。
この場合、後日の振り込みがあるとはいえ、一旦建て替えが必要になるので、急な受診の場合は困惑してしまう事もあるでしょう。
保険に加入する時は、月々の掛け金や保険対象と合わせてこの点もしっかりと確認する必要があります。
もし後日飼い主自身が請求をする必要がある保険商品に加入する場合は、あらかじめ補償対象となる病気についてしっかりと把握をしておくことも大切です。
不明な点は事前にしっかりと解消を
保険に加入する時点で、すでにかかりつけ動物病院が決まっている場合は、動物病院から紹介を受け、犬の体質、年齢、将来多発する傾向のある病気を踏まえたうえで加入をするという方法もおすすめです。
犬がまだ若く健康、子犬ということであれば将来の予測がなかなかつきにくいものですが、かかりつけ医であれば、犬種の特性や愛犬の体質も踏まえ、必要となる補償をある程度は想定することも可能です。
また病院で取り扱いのある保険会社であれば、今後の利用においてもやり取りがスムーズになり、医療費の支払いに関しても心配ご無用となるでしょう。
最近では、日本でも里親制度の認知度が上がっていることを受け、性格な年齢、病歴が不明な場合でも加入できる保険商品も多数登場しています。
ペット保険加入への窓口が広くなってきているので、犬の将来の備え、まずはいろいろな保険商品の情報を集め、比較検討してみるのもよいでしょう。