
とてもよく見かける光景に、犬が後ろ脚で耳の後ろや首の周りなどを掻いている姿がありませんか?
皮膚に異常があって、痒くなって掻いている状態です。
症状や原因はさまざまありますが、皮膚病を細かく分類すると200種類以上にもなるそうで、痒くなって掻いている姿を見ることが多いほど、犬と皮膚病はとても密接なのがわかります。
犬や猫の皮膚は人間の皮膚と比べると3分の 1ほどの薄さですから、気をつけてあげなければなりません。
今回は、犬の皮膚炎と薬についてお話します。
細菌感染による皮膚病
梅雨に入ると湿度も気温もあがるため、犬の皮膚炎をはじめとした皮膚トラブルにかかりやすい時期になりますので、とくに気をつけたい季節でもあります。
皮膚病の原因には大きく分けて3つあげられます。まずは、細菌感染が原因の皮膚病です。
皮膚病で最も多く発症している膿皮症(のうひしょう)の原因の実に90%がブドウ球菌と言われています。
ブドウ球菌そのものは皮膚の常在菌なので、健康なときには何の問題もないのですが、免疫力が落ちて皮膚の細菌のバランスが崩れてしまうと、異常に増殖して犬の皮膚炎や痒みを引き起こしてしまうのです。
この膿皮症は程度によって3段階に呼び名がありますが、軽度の表面性の場合は、抗菌クリームの薬や薬液に患部を浸す局所療法がとられます。
中度の表在性や重度の深在性の場合の薬は、全身に対する抗生物質の投与が行われ、治療期間も表在性で最低でも3週間、深在性では6週間以上薬を続けなければなりません。
寄生虫による皮膚病
次にあげられるのが、寄生虫による感染が原因の皮膚病です。
1つ目に、ツメダニ症があります。
ツメダニというダニが皮膚に侵入することで発症し、痒みはあまり強くないものの、大量のフケが出るのが特徴です。
2つ目に疥癬があります。疥癬はヒゼンダニが皮膚に侵入して発症します。
激しい痒みを伴うのが特徴で、こちらもフケが出る、まだら状の脱毛などがあります。
ツメダニ症と疥癬の原因の多くは、感染している犬との接触感染によるものです。
3つ目に毛包虫症があり、とくに子犬に多く見られ、皮膚の赤みやフケが全身に広がりやすいのが特徴です。
毛包虫症はニキビダニによって引き起こされるのですが、寄生されていても元気に生活している犬もたくさんいます。
やはり体力や免疫力が落ちたときや、遺伝的要素、何らかの基礎疾患などが引きがねとなってしまうのです。
毛包虫症は放っておくと全身に広がり二次感染も招いてしまうため、命の危険もないとは言えません。
これらの寄生虫による皮膚病には、犬から寄生虫を駆除する薬の投与と同時に、犬の生活環境からも寄生虫を駆除することが大事になります。
アレルギーによる皮膚病
最後にアレルギーによる皮膚病があげられます。
アレルギー性の犬の皮膚炎は食べ物・花粉・ダニなど特定のものにアレルギー反応をして発症します。
犬も人間同様に、アレルギーの原因に触れるたびにアレルギー反応を示し、皮膚に発疹が出たり強い痒みが出たりします。たばこの煙やハウスダストが原因になる場合もありますので、原因を特定し排除して遠ざける対処が望ましいです。
どのタイプの犬の皮膚炎も、原因をきちんとつきとめ対処するために動物病院への受診は必須です。
そして原因を排除しながら犬の皮膚炎の早い回復のために、温泉パワーを活用していただきたいと思います。
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