
犬は1歳を過ぎると成犬となります。
そして、犬の平均寿命は10歳から15歳程です。
犬の種類によって年数の差はありますが、10歳を過ぎると犬は人間の年齢でいう50代から70代に相当します。
犬も人間と同じで年を重ねると老化していきます。
さて、犬の老化現象はどのような症状で判断するのでしょうか?
犬を家族として迎えたときから犬の老化について飼い主は知っておく必要があります。
今回は、犬の老化と老化の症状が現れたときの飼い主としてのケアについてお話していきたいと思います。
老化の初期症状
老化の初期症状を見逃さないためにも、普段から犬の性格と体調を把握しておく必要があります。
まず初期症状として考えられる症状を見逃さないようにしましょう。
- 散歩を嫌がるようになった
- 段差を嫌がるようになった
- 食欲の低下もしくは増加
- 睡眠時間が増えた
- 口臭が以前と比べてきつくなった
- 視力が低下している
- 音に反応しなくなった
上記の症状が現れた場合、犬の老化が始まっていると考えてもいいでしょう。
上記以外の症状が出る場合もありますので、犬が高齢になってきたときに素早く気づきケアしていけるように注意が必要です。
老化が原因の犬の様子
健康だった犬も老化に伴い、病気になる恐れがあります。
人間にも同じことが言えますが、老化に伴い筋力の低下で散歩や段差を嫌がるようになります。
無理に運動をさせると関節炎になってしまう可能性や、心臓への負担が増えてしまうので、年齢に合わせた運動量を考慮しケアしていかなければなりません。
食欲の変化にも気を付けてください。
食べる量が増減する場合、老化によるホルモンのバランスの崩れが原因となっていることもあるので注意が必要です。
食欲が落ち栄養不足になる可能性もあります。
逆に食欲が増え過ぎてしまい、糖尿病を発症してしまう可能性もあるのです。
口臭が以前と比べてきつくなってきた場合も、歯周病の疑いがあります。
睡眠時間が増えた場合も老化が原因で疲れやすくなり体力が衰えた症状と言えます。
そして、今まで夢中になっていたおもちゃ遊びも老化による筋力の低下で減ってしまいます。
犬の老化に気づかず今までと変わらない生活をしてしまうと犬の負担に繋がり、病気の発見が遅れ手遅れになってしまう場合もあります。
ですから、普段から犬の老化に伴う症状を見逃さないように犬の普段の状態を把握しておく必要があります。
犬の老化に飼い主が出来ること
犬に老化の症状がみられない場合でも、ある程度の年齢になった犬にはきちんとケアをしてあげましょう。
それにはまず、普段から犬の状態をよく知っておくことが大切です。
視力や聴力の低下も犬の周囲への認識が薄れるので飼い主がサポートしていかなければなりません。
口の中の状態も健康なうちからよく見るようにし、気になる変化があった場合は出来るだけ早く病院で診察してください。
しこりや炎症を見逃した場合、命に係わる病気も多いためです。
そして病気を見逃さないようにするための手段として、ブラッシングをおすすめします。
ブラッシングで犬の身体を全て触るようにすると、犬の身体の変化にいち早く気づくことが出来るからです。
ブラッシングをすることで犬の血行が良くなり老化のための運動不足を補うことが出来るのです。
老化した犬は体力がないのでお風呂に入れるにも負担になります。
そのような場合には、タオルにリンスをつけたもので拭いてあげてください。
毛並みが綺麗に整い、皮膚病の予防にもなります。
犬に何か変化が見られた場合は、病院で診察し、早期発見で治療してあげることが長い年月過ごした犬への飼い主としての役割になります。