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家族の旅行や出張、お世話や散歩の代行に老犬のお世話と今、ペットシッターの利用率が伸びています。
海外ではごく当たり前のサービスですが、日本ではまだまだ普及には課題が残ると言われています。
もし初めてのペットシッターを利用することになった時、お互いが気持ちよくサービスを利用できるようあらかじめ取り決めておきたいポイントをご紹介させていただきます。
事前のヒアリングは必須!初めてには対面ヒアリングが理想的
ペットシッターサービスを利用する場合、多くのペットシッターは利用日に先駆け飼い主さん宅を訪問しヒアリングや打ち合わせを行います。
忙しい毎日でこのような時間をさけない、メールだけで事前連絡を済ませたいとつい考えてしまいがちですが、この点は今後のトラブル回避に大変重要ですから、必ず対面で対応可能なペットシッターを手配しましょう。
対面でのヒアリングに先駆け確認すべき点は
- 訪問者が当日のサービス担当者かどうか
- ヒアリングのための訪問が無料か有料か
という点です。
多くのペットシッターは無料でヒアリングを行いますが、中にはサービス担当者でなく営業担当者がヒアリングに訪問をするケースや訪問のための交通費の支払いが生じるケースもあるのであらかじめ確認を済ませましょう。
制服着用は当たり前ではありません!留守宅の管理も踏まえ相談を
ペットシッターを実際に利用した方の声で賛否が分かれるのはサービス提供者の制服着用についてです。
- 制服を着用している場合
〇ペットシッターが制服を着用していたので、マンションのエントランスをスムーズに通過出来た。管理人にあらかじめ伝えておくことが出来た
×留守宅に明らかにペットのお世話会社の方が出入りをするのは、家族の不在をアピールしているようで不安
- 制服を着用していない場合
〇近所に留守であることが知られてしまい気まずい
×私服でペットシッターが出入りし、ご近所に心配をかけてしまった
このようにそれぞれのご家庭ごとに制服の着用に関しては意見が分かれるようです。
ペットシッターは個人開業の方も多く、私服で仕事に取り組む方も多いので、あらかじめ確認をし、必要であればマンション管理人や隣近所には事情を伝えておくと安心です。
家族の当たり前は言葉で伝えて!
ペットシッターの利用で意外に多いのは、「便利だけどもう利用しない」という声です。
このような声が上がる理由は「当たり前」とお互いが感じることが共有されないことでおこる些細な不快感です。
例えば
- 朝はリビングのカーテンを全て開ける
- 住人の留守中の冷蔵庫は勝手に開けない
- 水回りは使用しない
- 愛犬用の水や食器の洗浄はキッチンでは行わない
- ゴミは持ち帰る
などです。
ペットのお世話はペットシッターにお任せ出来たので安心と思い、旅行を楽しみ帰宅をしたものの、どこか違和感がある、なぜ・・・と不快に感じることがあると、たとえ些細なことであっても旅行の気分も台無しになってしまいます。
ペットシッターを利用する際は、家族にとって当たり前、こうして欲しいという要望をすべて事細かに言葉で伝え、お互いの認識にずれが無い様情報共有をしましょう。
事前取り決めで、ルールをリスト化しておく
日本人は相手に対して
- あまり細かく指示をするのは気がひける
- このくらいは言わずとも理解してもらえるだろう
- 社会人として常識を持ち合わせているだろう
とつい過信し、自分の考えを伝えることを躊躇してしまいます。
でも今や核家族が当たり前になり、家族の生活のルールは多種多様です。
自分の考える当たり前が必ずしも相手にとっても当たり前ではありません。
特にペットに関することは、お互いペット好き同士とはいえ細かな行き違いが多々おこりがちです。
大変細かな点も箇条書きのリスト化し手渡しておくと安心です。
例えば
- 訪問時はカーテンや窓を都度開けるのか?それとも閉じたままにするのか?
- キッチンの利用はOKかNGか?
- 犬用食器や給水機はどこで洗浄するのか?
- 犬のトイレのゴミはどこに捨てるのか?
- もし犬がトイレを失敗してしまった場合の清掃方法や清掃用品はどこにあるのか?
- ペットシッターが入室する範囲(エリア)はどこか?リビング以外出入り、開閉禁止など
- 郵便物や新聞は取り込むのかポストに入れたままか?
- 来訪者に遭遇した場合、どのように応対をするのか?
- もし愛犬に体調不良があった場合の連絡先は?飼い主?獣医師?
- 散歩のルートはどこか?散歩中に注意すべき点は?
- 散歩から帰宅をした時は足を拭くのか?そのまま入室させてよいのか?
- 夜間の照明は点灯させておくのか、ペットシッター帰宅時に消灯させるか?
など些細な点まで細かく決め置くことでお互いが安心してサービスを利用することが出来ます。
何より肝心な鍵の受け渡し
ペットシッターの利用で一番の課題は留守宅の鍵の管理についてです。
自宅の鍵を預けるという事は当然不安が付き物です。
鍵は必ず対面で受け渡しをするうえに、場合によっては相手の身分証のコピーと引き換えにするなどの安全策も必要です。
遠慮や躊躇ではなく、本意を伝えることでお互いが納得の出来るサービスにしましょう。