
アレルギーや乾燥肌、加齢による皮膚荒れなど敏感な犬の皮膚は様々なトラブルに見舞われることがあります。
そのような時、大切な家族である愛犬のことだからこそ・・・
シャンプーは何を選ぶか?どの程度の頻度で洗っていいのか?洗う事で症状が悪化しないか?と何かと不安が募ります。
そうは言っても、洗ってあげないのはかわいそうだという気持ちもあるかもしれませんし、シャンプーなしではペット特有の臭いもやや気になるもの。
だからこそ、不安があるときはシャンプーを使用しない湯洗いと保湿のケアがおすすめです。
皮膚トラブルが気になる時は湯洗いだけでもOK
フケやアレルギー、加齢による湿疹など・・・、愛犬が皮膚トラブルを抱えているとき、シャンプーをどうすべきか悩むものです。
乾燥や症状の悪化を防ぐためには、刺激を与えないようにシャンプーは控えたいものの、愛犬特有の体臭は気になる・・・。
このような時はシャンプーを使用しない湯洗いをお勧めします。
湯洗いとは、適度なぬるま湯で皮膚表面の汚れを洗い流すお手入れのこと。
この方法であれば、シャンプーを使用し過剰に洗い流しすぎてしまう心配なく、優しく皮膚表面の汚れだけを洗い流すことが出来ます。
実は犬の体臭の原因は、被毛や皮膚表面の皮脂についた汚れが原因。
とはいえ、大抵の犬は毎日散歩をしていても、毎回泥だらけになるほど遊びまわることは少なく、飼い主が考えるほど汚れが付着していません。
そのためぬるま湯で汚れを浮かせ、シャワーで洗い流すだけでも十分清潔に保ち、臭いを軽減することが出来ます。
湯洗いをするときは、
- あらかじめブラッシングを済ませ抜け毛をすっきりと取り除いておく
- シャワーを使い被毛の根本、皮膚表面を洗浄する
- ため湯にせず、シャワーを利用する
- 耳の裏側など特に皮脂が多く、汚れが目立つ部分にだけシャンプーを使用する
このように進めます。
本来湯洗いだけでも十分に汚れを流し、臭いを軽減する効果がありますが、大事なのはその後。
洗い後の乾燥が不十分では生乾き臭が発生し、皮膚が蒸れかえって様々な症状が悪化する可能性も。
洗い後は、全身の被毛をしっかりと乾燥し、適切に肌を保湿してあげましょう。
高齢犬、子犬のお手入れにもおすすめ
高齢犬や子犬は何かと体が汚れることも多いものです。
トイレの後はもちろん、食事の後にはフードで口もとが汚れてしまうことや、食器を踏んでしまい足先が汚れることも・・・。
このような時も都度シャンプーを使い洗うのではなく、湯洗いがおすすめです。
デリケートな皮膚を出来る限り刺激しないように、湯洗いで汚れだけを優しく洗い流してあげましょう。
もし汚れが落ちにくい時は、あらかじめ蒸しタオルを当て、汚れを浮かせておくとシャワーで簡単に洗い流すことが出来ます。
体力面の負担を考え全身洗いをしないこともあるかと思います。
そのように足先、尾、お尻など、部分洗いをする場合も、お肌の水分補給、保湿は忘れずに。
被毛をしっかりと乾燥させてあげることも、生乾き臭の防止などのために大切です。
何度も同じ部位を部分洗いしていると、特定の部位にだけ乾燥が起こり新たな皮膚トラブルが起こります。
過度な乾燥は人間のあかぎれに似た症状を引き起こし、愛犬に辛い想いをさせてしまうので、部分洗いの場合も水分補給が欠かせません。
水分補給、保湿にはペット専用製品を選びましょう
お肌の水分補給や保湿のための製品として、人間用製品でも低刺激で安全性の高いものが多々あります。人間用はペット用に比べ各段に高額な製品もあり、そうしたものの方がペットにとっても効果が高く感じるかもしれません。
ですが、ペットには必ずペット用製品を使用しましょう。
高価だから安全、人間にも使えるのだからペットにも安全、といった考えは必ずしも正解ではありません。
人間用製品はあくまでも人間のサイズに合わせ成分配合が考えられています。体の小さなペットに同等の配合量が適量ではないこともあります。
また人間用製品に配合されている成分の香料は、嗅覚が敏感なペットにとっては過剰な刺激になり不快感を招くこともあります。
大切な愛犬のためにも、ペットにはペットの安全性を考え作られた製品を活用しましょう。