
せっかくおもちゃを買ってもすぐに飽きてしまう、気が付けば自宅には愛犬が飽きてしまったおもちゃの山・・・こんなお悩みはありませんか?
実はこの問題を解決するのはとても簡単です。
まずは犬の習性を理解し、飽きずに遊ぶ工夫をしてあげましょう。
愛犬が飽きっぽい理由はおもちゃに狩猟本能が刺激されないから
おもちゃを買う時、どんな基準で選んでいますか?
- ピーピーと甲高い音がする
- 噛み心地がいい
- 軽くて持ち運びしやすい
- よく弾む
- 遠くへ投げ易い
- サイズが大きく、じゃれ合い遊びが出来る
- 知能が刺激され脳トレになる
他にもいかに愛犬が喜んでくれるかを考えわくわくしながら手に取るでしょう。
ネットで購入をするなら口コミ評価も参考になります。
しかしいざ愛犬に与えてみてもほんの数分遊ぶだけで、その後はまるで触れることもないという事はありませんか?
数千円もしたおもちゃがほんの数十秒で遊び飽きてしまうこともあります。
このようなお悩みは決して愛犬が飽きっぽいからでも、おもちゃの選び方が間違えているからでもありません。
実はこの行動の理由は犬の習性、本能を理解すればごく自然な事と理解でき納得できます。
犬にとっておもちゃは「獲物」です。
獲物とは野生の環境で生活をするうえで、食事であり、好奇心の対象です。
つまり、
- 追えば逃げる
- 適度な緊張感がある
- 狙いを定めて仕留める
- とどめをさす
- 服従をさせる
- 自分の所有物であることを周囲にアピールする
このような行動が伴い、犬は興奮と満足感を覚えます。
犬のように運動能力が高く、力強い骨格を持つ動物なら獲物を数十秒で仕留めることが出来ます。
つまり特定の獲物の執着する時間は狙いを定め、仕留め、完食をするまでのほんの数分です。
おもちゃで遊ぶ場合もこの習性が反映され、ほんの数分で獲物としての興味関心は薄れてしまいます。
一旦仕留めた獲物を犬が繰り返し口にすることはなく、関心が薄れたおもちゃはそのまま放置されるでしょう。
ただこれではせっかく高額な金額で購入したおもちゃが家中にあふれかえることになります。
この問題を解決するためには、犬が本来持つ狩猟本能を刺激しおもちゃの魅力を都度認識させることが必要です。
おもちゃこまめに片づけることも効果的
愛犬のおもちゃは片付け派?それとも愛犬にお任せ派?
実は同じようにペットを室内で飼う家庭でもこのルールはそれぞれの家庭でこだわりがあります。
- 犬に一旦与えたおもちゃはそのまま犬に管理させる
- 一旦与えたおもちゃはそのまま床やハウス内に転がっている
- 犬のおもちゃは掃除の都度片づけている
- 犬のおもちゃは毎日洗濯をする
などです。
我が家のルールがどこの家庭とも同じではないのです。
実はこのルールを見直すことで愛犬の遊び飽きを改善することが出来ます。
愛犬がすぐにおもちゃに飽きてしまうとお悩みのご家庭で多くみられるパターンは、おもちゃを一旦愛犬に与えると、その後は床に置いたまま、ハウスに入れたままというスタイルです。
愛犬がいつでも自由に遊べるようにという配慮からの行動ですが、この行動が愛犬のおもちゃ飽きを加速させています。
愛犬にとっておもちゃは獲物ですから、一旦遊び終えた後いつでも身近にあり、床に転がっているという事は全く持って狩猟本能を刺激されません。
野生の環境であれば仕留め、完食をした残りの部位が目の前に転がっている状態です。
この点を理解すると、飼い主と愛犬との間に大きな認識の違いがあることを理解できるでしょう。
つまり愛犬の狩猟本能を刺激するためには、ある程度の「新鮮味」が必要です。
おもちゃは愛犬が遊び終えた後、常に愛犬の見えない場所に片づけましょう。
その後愛犬の様子や飼い主のタイミングに合わせて、おもちゃを持ち出し遊ばせます。
一旦は興味を失ったおもちゃであっても、久しぶりに目にすると興味をそそられることも多く、愛犬が再度遊びに活用してくれるものです。
一緒に遊ぶことで闘争本能が刺激される
おもちゃは常に片づけるとルール化すると、次は取り出すタイミングにも工夫をしてみましょう。
おもちゃの片付け場所はできれば愛犬の届かない場所、見えない場所がおすすめです。
取り出す時は、単に床に置き与えるのではなく、飼い主が遊びに加わり引っ張り合いや取り合いをしてあげるとますます効果的です。
この行動は子犬の頃のじゃれ合いを思い出させたり、犬の狩猟本能や独占欲を適度に刺激します。
中には遊びの最中におもちゃをもって逃げ回ったり、威嚇するようにうなり声をあげることもあるでしょう。
これも実は遊びの一環で決して飼い主の拒絶しているわけではありません。
適度に愛犬を刺激することでおもちゃへの関心が高まります。
ただ必要以上に無理やり取り上げたり、愛犬の届かない場所におもちゃを置くなど愛犬がしらけてしまう方法はかえって逆効果です。
お互いが対等に遊んでいると認識できるように工夫をしてあげましょう。
もっと盛り上がるおすすめのおもちゃの選び方
成犬になると知能が発達し、単純な遊びに面白さを感じなくなるものです。
そのような時は、
- ボール投げ
- 知育玩具
- オーダーレトリーブ
といった遊び方が出来るおもちゃを選んであげましょう。
ボール投げは敢えてランダムな距離に投げ、愛犬の狩猟本能を刺激すると大喜びで遊んでくれます。
室内で遊ぶなら、おやつを隠し入れることの出来る知育玩具がおすすめです。
飼い主がともに遊ぶ時間を作れる時は籠やソファの下などにおもちゃを隠し入れ、飼い主が指定したおもちゃを探しあてるゲームが盛り上がります。
おもちゃに飽きてしまいがちと気になるときはまずおもちゃの片付けを習慣化してみましょう。