
暑い季節が近づくと少しでも愛犬が涼しく、楽しく過ごせるように考えるものです。最近ではドッグランにプールが開設されたり、ペットOKの宿泊施設に常設のプールがあることもあり、わくわくします。
また愛犬と一緒に海水浴やサーフィンを楽しむ方も増えています。プールや海水浴といった水辺のレジャーを楽しんだ後はきちんと愛犬のお肌もケアしてあげましょう。
プール遊びは始めが肝心!楽しく遊ぶためのルール
楽しそうにプールで遊ぶ犬の姿を目にするとぜひ我が家の愛犬も!と考えるでしょう。でも実は犬はもとともと水や体が濡れることに抵抗を感じる習性をもっています。そのため必ずしもすべての犬が水遊びを楽しい、涼しいを感じるわけではありません。
でも飼い主や他犬が楽しそうに遊ぶ姿を目にすると、つい自分に参加してみたいと興味がわき楽しみ方を覚えてくれることもあるのでまずは基本的なルールを覚えチャレンジしてみましょう。
まず、
① ライフジャケットを着用させます
② 足先から徐々に濡らします
③ ボールやオヤツなどで誘導し、水の中を移動するよう促します
まずは短い距離の移動から水慣れを繰り返し、徐々に他犬との触れ合いなどいろいろな遊び方を教えてあげましょう。
犬といえば犬かきをするものと思われていますが、犬かきにも得手不得手があります。水に体を浮かせ上手に泳ぐことが出来る犬もいれば、水に浸かっているだけでパニックを起こし手足がバラバラに動いてしまい溺れかかってしまう事もあります。
一度でも溺れかけ怖い思いをしてしまうと次からは決して水遊びを楽しもうとはしなくなるので、小型犬でも大型犬でもかならずライフジャケットを着けてあげましょう。
ドッグランやホテルに併設されたペット用プールは施設によって消毒剤を使用していることもあります。これは不特定多数の犬が使用することでの病気の蔓延を予防するための措置です。
ただこの消毒剤は決して犬の体に優しいものではないので、プール遊びを終えたら必ずシャワーで全身を洗い流し、消毒剤の残留が無い様ケアをしてあげましょう。
海水浴後の塩水はしっかりと洗い流す
愛犬を連れ海辺のレジャーに出かける時は、水遊びを終えた後の愛犬のお手入れ方法についても事前に下調べをしておくと安心です。プールやホテルであれば施設内にシャワーやドライヤー設備が完備されているものですが、海水浴ではそうはいかないこともあります。
海水浴で愛犬の体に付着した塩分をそのまま洗い流さずに放置してしまうと、次第に被毛はバサバサと硬くなり、べたつきます。べたついた被毛には汚れや砂が付きやすくなり毛玉も出来ます。
また海水で湿ったままの被毛で皮膚は群れ、残留した塩分でかゆみや赤み起こることもあります。
愛犬を海水浴に連れ出した後は、海水が完全に乾燥する前に軽く水を流す、シャワーをするなど取り急ぎのケアを済ませておきましょう。
その後帰宅してからしっかりと全身をシャワーで洗いながし残留した塩分や汚れを丁寧に洗い流します。海岸の砂は粒子が細かいので、全身の被毛の内部に残留します。
シャワーはいつもより念入りに済ませてあげましょう。
想像以上に皮膚は乾燥します!しっかりと水分補給を
日ごろ家庭でシャンプーをする時は、小型犬であれば5~10分、大型犬でも20~30分ほどですべての工程を終え乾燥へ進みます。
でもプールや海水浴ではこの何倍もの時間皮膚が水にさらされた状態が続きます。その為皮膚はふやけとてもデリケートな状態になっています。
このふやけた皮膚は太陽の日差しで軽いやけど状態を起こしていることもあるので、いつもより念入りなケアをしてあげましょう。
愛犬の体をシャワーでしっかりと洗い、汚れを落とし、ドライヤーで皮膚、被毛をくまなく乾かしたうえでペット用化粧水などを用い水分補給をしてあげると理想的です。水分が皮膚に浸透することで皮膚のほてりを鎮める効果があり、失われていた皮膚のうるおいも取り戻すことが出来ます。
この時よくある間違いはブラッシング用ローションを使用してしまうケースです。
ブラッシング用ローションも化粧水同様でスプレーボトルで販売されていることの多い製品です。この製品はブラッシングをする際の被毛のもつれを解消する役目があります。この製品の特長はスプレーした液体がすぐに渇き、皮膚に残留しないことです。使用後もサラサラとした感触で済みべたつき感や濡れ感が残りません。
ただ皮膚に成分が浸透するという仕組みでは作られていないので、似ている商品ではありますが、愛犬のケアには適していません。このような水遊び後のケアを怠ってしまうと乾燥し、刺激を受けた皮膚がかゆみを起こしたり、湿疹や赤みといったトラブルを起こしかねません。
お手入れは市販の化粧水などのスプレーを吹きかけるだけととても簡単です。ぜひ事前に購入し、都度つかえるように準備しておくとよいでしょう。