
ペット用のケア製品や化粧水には、いくつかの種類があります。ペットがどのようなトラブルを抱えているのか、どのようなケアをしてあげたいのかをよく考え、ベストな製品を選んであげましょう。
ブラッシングを目的としたペット化粧水
ブラッシングスプレー、ブラッシングローションなどは、ブラッシングの時の櫛通りをスムーズにする事、被毛の表面についている汚れを取れやすくする事、抜け毛の飛散を予防する効果があります。
また商品によっては、ブラッシング後に爽やかな香りが残る物や防虫効果のある成分が残るよう工夫されている物もあります。
これらの商品は、シャンプーの代用品として使用できるものもあり、手軽に愛犬の体をキレイしてあげる事が出来る商品です。
皮膚、被毛のケアを目的としたペット化粧水
皮膚や被毛にトラブルを抱えている場合、ブラッシングやマッサージをする事で血行を促進し、新陳代謝をあげる事、塗り薬を付けてあげたり、全身の状態の確認をしてあげる事も毎日の大切なケアです。この時、目的のケアに合わせてベストな商品を組み合わせてあげるとより効果を期待できるものです。
例えば、犬のフケ症は、かゆみや痛みを伴わないので病気と認識されず、単なる体質と思われてしまいがちですが、実は乾燥肌、アレルギー、栄養バランスの乱れなど様々な不調のサインを意味している事があります。
犬が健康な状態の時、被毛の表面が薄い油脂の膜で覆われています。しかし何らかの不調を抱えている時、この油脂膜の効果が十分に発揮されず、皮膚が過度な刺激を受け乾燥し、フケが大量に起こります。
食事を見直し体の内面から体質改善を目指す方法が理想的ですが、体質改善には早くても数か月もかかる上に、シニア期を迎えている場合更に長い時間がかかり、完全な治癒も難しいでしょう。
そのような時には、保湿効果のある製品を活用してあげると、体の表面からもケアしてあげる事が出来、手早く不足している水分を補い、症状を緩和する事が出来ます。つまり、ケア用品やペット用化粧品は単なるお洒落の為や愛犬の見栄えを磨くための物ではなく、愛犬の不調を早期に改善するお手伝いの効果もあるのです。
不調の原因は皮膚、毛穴レベルでケア
愛犬の被毛の手触りが悪い、ごわごわしていると感じた時は、皮膚、毛穴レベルのケアをしてあげましょう。被毛につけるタイプのケア用品にいいはトリートメント成分が配合されていて、効果が持続している間は一時的に手触り感がやわらかくなったように感じますが、あくまでも一過性の変化です。大切な事は、皮膚、被毛の問題を根本から改善してあげることです。